現代を生きる高校生の精神的要求や疑問に対応した教科書
高校生がみずからの倫理的課題を主体的に追究できる「高校生の目線に立った教科書」という従来のスタンスを守りつつ,先哲の思想や現代社会の課題についての記述を質・量とも充実させ,現代を生きるために必要な知識を身につけられるように配慮しました。
本書のもう一つの工夫として,先哲の思想の導入として,先哲の印象的な言葉を囲み記事で紹介しています。先哲の言葉に直接触れることによって,その言葉のもつ意味について興味をもって思索できるようにしました。
また,東北の震災からの復興をめざしている今,他者と連帯し,共に生きることは社会全体の大きな倫理的目標になっています。ボランティア活動や地域のコミュニティ活動をとおして結ばれる人間の絆と,他者との共生の意義について考えさせ,現代を生きる高校生の精神的要求や疑問に対応した教科書になっています。