《山川歴史モノグラフ》4.パンと民衆 19世紀プロイセンにおけるモラル・エコノミー

価格
5,500円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 19世紀前半のプロイセンを舞台に繰り広げられる民衆運動と国家社会との相克。パンの価格変動と食糧騒擾の関連に着目し,市場社会の形成のなかで,民衆世界の自律的メカニズムが解体されてゆく過程を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-67400-4
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 4
著者: 山根徹也 
刊行:
2003年11月
仕様: A5判
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目次:
はじめに
第一章 近世都市におけるモラル・エコノミー
 1 近世都市における市場規制とパン価格公定制度
   (1)市場規制制度
   (2)パン価格公定制度
   (3)重農主義・経済的自由主義の台頭
 2 1800年前後の食糧騒擾
第二章 プロイセン改革による営業の自由の導入
 1 プロイセン地方における「改革」の始動
   (1)改革の始動
   (2)パン価格公定制度の廃止
   (3)市場規制の廃止
 2 ハルデンベルクの改革
   (1)市場規制
   (2)パン価格公定制度
第三章 新領土の営業制度と微調整
 1 新領土の状況と微調整
   (1)新領土の法制
   (2)パン自主価格設定制度の成立
   (3)食糧騒擾
 2 1845年全国営業令と営業制度の地域差
第四章 1847年の食糧騒擾
 1 1847年の食糧騒擾と市場規制
   (1)1847年の食糧騒擾と週市における買い占め
   (2)支配層と国家の対応
 2 パン屋に対する襲撃
   (1)諸都市におけるパン屋襲撃
   (2)ベルリンのパン屋騒擾
第五章 1848年革命下の食糧騒擾
 1 騒擾の概観
 2 1847年革命期における食糧騒擾と市場規制
 3 1847年のベルリンにおけるパンをめぐる紛争と論争
   (1)パン問題をめぐるベルリンにおける論争
   (2)1847年のパン価格をめぐる動き
第六章 1849年営業条令の規定と諸都市
 1 1849年営業条令による市場規制の再導入
   (1)1849年営業条令の市場規制規定とその実施状況
   (2)1860年商工省アンケート
 2 1849年以降のパン価格制度
   (1)1849年営業条令における自主価格設定制度
   (2)1860年代におけるパン価格公定制度廃止の試み
第七章 営業の自由の確立と一九世紀最後の食糧騒擾
 1 北ドイツ連邦営業令による市場規制の全面廃止
 2 1870年代の食糧騒擾

おわりに
あとがき
索引
史料と文献

付録地図 一九世紀のプロイセン/プロイセン史略年表