近代都市パリの形成と民衆世界 近代化と共同性

価格
8,800円 (税込)
在庫: 未刊
解説: 19世紀フランス第二帝政期のパリを舞台に展開する「近代化」の動きと、そこに自立して生きる民衆の共同性のあり方に着目し、フランスにおける研究動向を紹介しつつ、著者の長年積み重ねた研究成果を一書にまとめた書。
丹念な史料解析に基づく論考は、時代を超えて貴重であり、フランス近代史研究、とくに民衆運動史研究の基本文献であるとともに、フランスおよび日本の半世紀にわたる研究史としても、若い世代の研究者に届けたい書物である。

※2025/3/21新刊配本予定
ISBN:
978-4-634-67265-9
著者: 木下賢一 
刊行予定:
2025年3月 下旬
仕様: A5  ・  予352ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
第1章 研究史
19世紀パリ研究史ー近代都市形成史と民衆史
Let It Be -1960年代と『社会運動史』

第2章  民衆運動と共同性
パリ・コミューン前夜の民衆運動ー「労働の世界」と運動
酒場と労働者と政治ー第二帝政末期のパリの労働者の世界
第二帝政末期のパリの公開集会(1868~1870年)一共同性・言葉・もう一つの世界
第二帝政期のパリの労働運動一労働者評議会とアソシアシオン
第二帝政期パリの労働運動と民衆運動一統計的研究の試み
ストライキを生きた労働者たち

第4章 19世紀パリ民衆史
19世紀パリ民衆の世界ールイ・シュヴァリエの歴史人口学的研究を中心に
19世紀パリ民衆史再考
お雇い外国人になったコミューン兵士

第5章 フランス政治社会史
第二帝政史研究における新しい動向ーイギリスからの視点
フランス第二帝政と名望家支配ー政治エリートのプロソポグラフィを通して