世界史学とロシア史研究

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8,250円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 常に日本社会の現状に想いを馳せながら、ロシアの歴史や文化に注目していた著者。その考え抜かれた思考の跡を、中近世ロシアに関する論文、歴史意識あるいは世界史学についての論考などで辿る。
ISBN:
978-4-634-67235-2
著者: 田中陽兒 
刊行:
2014年10月
仕様: A5判  ・  448ページ
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目次:
はしがき
第Ⅰ部 中世・近世のロシア - 課題と方法
  ニコンの「宗教改革」 - ロシアの帝権と教権の一断面
  ノヴゴロド「民会」考
  モスクワ国家論の一類型 - 「一八世紀の秘密外交史」小考
  キーエフ国家における正教の国教化 - その状況と論理
  「ロシア農民戦争」論の再検討 - ソビエト史学の新動向をめぐって
  一三八二年の汗軍モスクワ襲撃考 - ドミトリー大公とモスクワ蜂起
  Π・M・ストローエフの史料探査行 - ロシア近代史学成立の一前提

第Ⅱ部 歴史の見方 - 世界史学への展望
  歴史と絵画
  歴史のなかの人間像 - 歴史家は人間をいかにとらえるか
  歴史認識の現代的時点について
  思想史研究の論理化のために
  ソビエト史研究の二、三の問題点
   - 一九六三年度ロシア史研究会大会報告をめぐって
  私にとってのロシア史研究会
  歴史学と「世界史」教育
  ロシア史研究大会雑感 - 第一次ロシア革命
  レーニン論についてのコメント二、三 - 初期レーニンの諸問題
  人間の顔をした歴史研究を

第Ⅲ部 ロシアを読む - 書評 その他
  [書評]
   ヴェーラ・フィグネル著『ロシアの夜』
   松田道雄 著『ロシアの革命』
   和田春樹 著『ニコライ・ラッセル』上・下
   国本哲男 著『ロシア国家の起源』
   B・O・クリュチェフスキー著『ロシア史講話』第一・二巻
   鳥山成人 著『ロシア・東欧の国家と社会』
   栗生沢猛夫 著『ボリス・ゴドノフと偽のドミトリー』
  『ロシア史研究』編集後記

田中陽兒氏の人と学問
解題
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