新史料で読むロシア史

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3,960円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: ソ連解体から四半世紀,ソ連時代の封印を解かれた膨大な史料に基づいて,新たな視角と方法で読み解くロシア近現代史。多彩なテーマが,変貌するロシアの新たな歴史像を示す。
ISBN:
978-4-634-67227-7
著者: 中嶋毅  田中良英  青島陽子  巽由樹子  宇山智彦  長縄宣博  佐藤正則  池田嘉郎  神長英輔  長尾広視  立石洋子  半谷史郎  松戸清裕  河本和子  吉村貴之  地田徹朗  松里公孝 
刊行:
2013年3月
仕様: A5判  ・  352ページ
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目次:

第Ⅰ部 帝政ロシアの国家と社会
 戦時体制から平時体制へ
   嘆願書と事務文書から探る十八世紀ロシア陸軍の再編
 大改革とグラスノスチ
   十九世紀中葉の教育制度改革における『批評集』
 帝政期ロシアの定期刊行物と科学、宗教、革命
   ソイキン出版社の事例から

第Ⅱ部 帝国統治と民族
 セミパラチンスク州知事トロイニツキーとカザフ知識人弾圧
   帝国統治における属人的要素
 ロシア・ムスリムがみた二十世紀初頭のオスマン帝国
   ファーティフ・ケリミー『イスタンブルの手紙』を読む

第Ⅲ部 社会主義ソ連の内と外
 二十世紀初頭ロシア・マルクス主義者の思考様式と世界観
   プレハーノフとボグダーノフの哲学論争を読み直す
 敗北後のジノヴィエフ
   『ヴェ・イ・レーニン』構想メモ
 樺太の「ロシア人」
   異郷に生きた人々のつながりと助け合い
 ある亡命ロシア人の半生
   「ハルビン・フォンド」にみる在満白系ロシア人の世界

第Ⅳ部 戦後ソ連の社会と文化
 党の指導と批判・自己批判の相克
   一九四〇年代後半の『文学新聞』編集部の実践に着目して
 「雪解け」と歴史学
   A・M・パンクラートヴァの活動を中心に
 昭和三十年代の日ソ文化交流
   林広吉と東京バレエ学校

第Ⅴ部 非スターリン化とソ連
 一九五〇~六〇年代のソ連
   ある自警団員殺害犯の特赦申請をめぐる議論からみえてくるもの
 国家と未成年の子の扶養
   扶養料未払いへの措置にみるソヴィエト体制の特徴
 パンドラの箱
   アルメニア人虐殺五十周年記念集会に関する史料公開

第Ⅵ部 新しい研究視角
 地域環境史研究の可能性
   ソ連時代のバルハシ湖流域での水利開発と史資料

政治学者のインタビュー
あとがき