オスマン帝国史の諸相

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解説: 「オスマン帝国と国際関係」「前近代のオスマン帝国」「西洋化改革から共和国へ」という3つのテーマを中心としたオスマン帝国史の論文18編を紹介する。
ISBN:
978-4-634-67225-3
著者: 鈴木董  堀井優  鴨野洋一郎  澤井一彰  松井真子  黛秋津  小笠原弘幸  高松洋一  清水保尚  齋藤久美子  松尾有里子  秋葉淳  大河原知樹  長谷部圭彦  上野雅由樹  石丸由美  宮下(関口)陽子 
刊行:
2012年4月
仕様: A5判  ・  476ページ
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目次:
序 - 本邦におけるオスマン史研究史私観
第Ⅰ部 国際関係と交易
近代オスマン帝国の外交網の拡大過程
文化世界と近代西欧国際体制系への参入の型についての比較史的一考察
 明治日本と清末中国との対比において
 はじめに - 文化世界と世界秩序
 1 オスマン帝国の常駐在外公館制度の拡大過程とその特色
 2 日本および中国のケースとの比較
 おわりに
ヴェネツィア人領事が見たエジプトとその周辺
十六世紀の商業と行政をめぐって
 はじめに
 1 商業空間とさまざまな商人
 2 オスマン権力の行政空間
 おわりに
オスマン帝国におけるフィレンツェ絹織物および毛織物の販売
十五世紀末のセッリストーリ金箔会社の備忘録から
 はじめに
 1 史料 - 備忘録ricordanze
 2 オスマン帝国における製品の販売方法
 3 代理人が行った製品販売の詳細
 4 オスマン宮廷への販売
 おわりに
穀物問題に見るオスマン朝と地中海世界
十六世紀後半における物資流通と国際関係
 はじめに
 1 穀物争奪戦の舞台としての地中海世界
 2 オスマン朝から西欧諸国への穀物密輸
 3 オスマン朝政府による穀物密輸対策
 おわりに
オスマン帝国の「条約の書」にみる最恵国条項
十八世紀後半におけるロシアとの条約を事例として
 はじめに
 1 最恵国条項とオスマン帝国
 2 十八世紀後半におけるオスマン帝国とロシアとの条約関係
 3 ヨーロッパ諸国による最恵国条項適用の試みと
    オスマン政府の対応
 おわりに
1802年ワラキア・モルドヴァ公宛て勅令の意義について
オスマン - 両公国関係と国際政治への影響
 はじめに
 1 1802年勅令発布の背景
 2 勅令発布までの経緯とその内容
 3 勅令のその後の影響
 おわりに

第Ⅱ部 前近代のオスマン帝国
オスマン王統譜における始祖たちの変容
十六世紀初頭「奇妙な系譜」の成立とその意味
 はじめに
 1 二つの伝承、四人の始祖
     - 十五世紀から十六世紀初頭までの始祖の扱い
 2 始祖たちの融合 - 『八天国(第二版)』王統譜の形成過程
 3 融合の意味
 おわりに
十八世紀後半オスマン朝の官僚機構における情報共有
勅令テキストの「通知(‘ilmühaber)」についての一考察
 はじめに - ‘ilmühaberとは何か
 1 複写(