戦後知の可能性 歴史・宗教・民衆
価格: |
3,850円 (税込)
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在庫あり |
解説: | 戦後日本の新たな現実と向き合うなかで,学知探求の筋道を模索していった先学たちの軌跡をたどり,戦後啓蒙から出発した知の変貌のさまを示すとともに,いま,揺らぐ知の可能性を再考する意欲的論集。 |
ISBN: | 978-4-634-67223-9 |
著者: | |
刊行: |
2010年12月
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仕様: | A5判 ・ 456ページ |
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目次:
序章 戦後知の変貌
はじめに
1 知識人の敗戦体験
2 希望と「悔恨共同体」
3 批判知の再構成
4 構造と隠れた次元
5 モダニティと近代批判
第1章 石母田正と敗北の思考
一九五〇年代における転回をめぐって
はじめに 戦後史における『歴史と民族の発見』
1 英雄時代論から民族論へ
2 敗北の思考(1) 民族をめぐって
3 敗北の思考(2) 実証主義をめぐって
第2章 丸山眞男の宗教理解 日本仏教史と思想史の方法論
はじめに
1 丸山眞男における「思想」と「宗教」
2 聖徳太子について
3 鎌倉新仏教(親鸞・道元・日蓮)について
4 古代から中世への仏教史について
5 「原型」「古層」論と「思想史」方法論
第3章 竹内好のイスラム観 戦前と戦後のあいだで
はじめに
1 戦時期のイスラム認識
2 中国知識人のイスラム論
3 「方法としてのアジア」におけるイスラム研究の可能性
4 「大川周明のアジア研究」にみるイスラム観
おわりに
第4章 吉本隆明の思想と宗教 一九四〇年代から六〇年代まで
はじめに
1 近代日本国家の宗教性と天皇制
2 ・宗教・幻想・自立
3 究極の倫理と宗教
おわりに
第5章 村上重良の近代宗教史研究 政教分離をめぐる生き方
はじめに
1 一九五〇年代の学問状況
2 『近代民衆宗教史の研究』における通史の叙述
3 『国家神道』の構成
4 政教分離違憲訴訟
5 共産党との別れ
おわりに
第6章 黒田俊雄の中世宗教史研究 顕密体制論と親鸞
はじめに
1 戦後歴史学と方法的保守主義
2 三点セットの全体史
3 顕密体制をめぐって
4 親鸞問題とは?
おわりに
第7章 網野善彦における絶対自由の精神
境界領域を踏破する歴史学
はじめに
1 時系列による「叙述的方法」
2 非農業民という差異の時系列
3 「まはさてあらん」
4 時代性の底を抜く?
5 境界領域としての無縁の場
6 「人間的自然」による絶対自由の精神
おわりに
第8章 色川大吉と戦後歴史学 「民衆史」の構想力
はじめに
1 石母田正と『中世的世界の形
はじめに
1 知識人の敗戦体験
2 希望と「悔恨共同体」
3 批判知の再構成
4 構造と隠れた次元
5 モダニティと近代批判
第1章 石母田正と敗北の思考
一九五〇年代における転回をめぐって
はじめに 戦後史における『歴史と民族の発見』
1 英雄時代論から民族論へ
2 敗北の思考(1) 民族をめぐって
3 敗北の思考(2) 実証主義をめぐって
第2章 丸山眞男の宗教理解 日本仏教史と思想史の方法論
はじめに
1 丸山眞男における「思想」と「宗教」
2 聖徳太子について
3 鎌倉新仏教(親鸞・道元・日蓮)について
4 古代から中世への仏教史について
5 「原型」「古層」論と「思想史」方法論
第3章 竹内好のイスラム観 戦前と戦後のあいだで
はじめに
1 戦時期のイスラム認識
2 中国知識人のイスラム論
3 「方法としてのアジア」におけるイスラム研究の可能性
4 「大川周明のアジア研究」にみるイスラム観
おわりに
第4章 吉本隆明の思想と宗教 一九四〇年代から六〇年代まで
はじめに
1 近代日本国家の宗教性と天皇制
2 ・宗教・幻想・自立
3 究極の倫理と宗教
おわりに
第5章 村上重良の近代宗教史研究 政教分離をめぐる生き方
はじめに
1 一九五〇年代の学問状況
2 『近代民衆宗教史の研究』における通史の叙述
3 『国家神道』の構成
4 政教分離違憲訴訟
5 共産党との別れ
おわりに
第6章 黒田俊雄の中世宗教史研究 顕密体制論と親鸞
はじめに
1 戦後歴史学と方法的保守主義
2 三点セットの全体史
3 顕密体制をめぐって
4 親鸞問題とは?
おわりに
第7章 網野善彦における絶対自由の精神
境界領域を踏破する歴史学
はじめに
1 時系列による「叙述的方法」
2 非農業民という差異の時系列
3 「まはさてあらん」
4 時代性の底を抜く?
5 境界領域としての無縁の場
6 「人間的自然」による絶対自由の精神
おわりに
第8章 色川大吉と戦後歴史学 「民衆史」の構想力
はじめに
1 石母田正と『中世的世界の形