バイエルン王国の誕生 ドイツにおける近代国家の形成

価格
3,080円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 国民国家という座標が相対化されつつある今日,南ドイツの有力国家バイエルンを対象として,ヨーロッパにおける近代国家成立の歴史を考える。
ISBN:
978-4-634-64850-0
著者: 谷口健治 
刊行:
2003年2月
仕様: 四六判  ・  264ページ
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目次:
第一章 内政改革の始まり
 1.傍流からの新王朝
 2.連隊長から領邦君主へ
 3.啓蒙主義官僚の復活
第二章 最初の外交的努力
 1.第二次対仏同盟への参加
 2.フランスへの接近
第三章 近代的統治機構の形成
 1.中央政府の改革
 2.領邦体制に囚われた中級官庁
 3.下級官庁の改造
第四章 領土再配分と宗教問題
 1.啓蒙主義的宗教政策
 2.カトリック教会への統制強化
 3.財政赤字と修道院解散
第五章 国  
メッセージ・あとがき:
あとがき・・・ 世紀が改まって,国民国家の耐用年数が尽きたのではないかという疑問を抱かせるような出来事がますます多くなっている。近代国家発祥の地であるヨーロッパにおいても,国民国家は超国家的結合体と地方分立主義の親方から侵食を受けている。このままこのような事態が進行して,国民国家が溶解するのかどうか知る由もないが,国民国家が政治の絶対的な枠組みであった時代は過ぎ去ったといえるであろう。
 そのような国民国家という座標が相対化した地点からヨーロッパ史を振り返った場合,近代国家が誕生する経緯も新しい様相