国際関係論を超えて トランスナショナル関係論の新次元

価格
3,080円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 脱国家的なアイデンティティの形成等にみられるトランスナショナル関係の進展と,主権国家を前提とした国際政治との関係を考察する。
ISBN:
978-4-634-64830-2
刊行:
2003年6月
仕様: 四六判  ・  256ページ
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目次:
序章 国境を越える国際関係論
1.国家を超えて 共通のアイデンティティを求めて
   第一章 情報革命とトランスナショナル関係論
   第二章 地球市民と地球市民社会
   第三章 人権、民主主義、グローバル・ガヴァナンス
   第四章 コモンズの悲劇とエコロジカル・アイデンティティ
2.国家を割って 共治の統治システムを求めて
   第五章 エスニシティとエスニック・ネットワーク
   第六章 新しい権力分掌の理念と形
3.国家と共存して 共通の安全  
メッセージ・あとがき:
あとがき・・・ それにしても、便利な時代になった。国際政治も、ビジネスも、そして恋も、距離を超えて、時を超えて、行われる時代である。世界の情勢に関する情報は、いともたやすく手に入る。しかし、怖くもある。距離があるゆえに育まれてきた、異文化への憧れ、思慕、そして遠くの人への想いを、一瞬に打ち砕くほど、時空は圧縮されてしまった。幻想を抱き続けることができぬ時代にもなった。
 本書の編集が大詰めに差しかかかったころである。SARSが香港から一気にトロントヘ広がったと報道されたとき、その感染ルートに、ピーン