史料が語るビザンツ世界

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解説: 様々なビザンツ人の証言(史料)を通じて,「ビザンツ人とはどのようなひとびとであったのか,また彼らが生きた世界とはどのような世界であったのか」を考えようとする試み。ビザンツ史の概説的な解説は避け,歴史探究の原点である「史料」を読み進めながら一つひとつの情景を浮かび上がらせるよう配慮してある。
ISBN:
978-4-634-64022-1
著者: 和田廣 
刊行:
2006年3月
仕様: 四六判  ・  320ページ
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目次:
はじめに
第1章 皇帝
 1.ビザンティンドリームの実現
 2.聖なる皇帝への変貌
 3.独裁皇帝の現実
第2章 宦官
 1.宮廷宦官
 2.去勢とその代償
 3.聖職者宦官
第3章
 1.聖なる修道士
 2.世俗化する修道士と修道院
 3.修道士と修道院の多様な役割
第4章 大土地所有者
 1.遺書の背景
 2.エウスタティオス・ボイラスの遺書
 3.遺書にみる暦、遺産、および納税
第5章 知識人
 1.古きローマと新しきローマの比較
 2.首都陥落の不条理
 3.奇蹟と魂の救済
第6章 庶民
 1.死と背中合わせの日常
 2.お守と夢占い
 3.日々の楽しみ
第7章 隣人がみたビザンツ
 1.北方の隣人
 2.東方の隣人
 3.西方の隣人
あとがき
付録 人名索引/史料索引/略年表/ビザンツ皇帝一覧/コンスタンティノープル総主教一覧/文献一覧/史料解題  
著者紹介:
和田 廣 わだ ひろし
哲学博士ケルン大学哲学部史学科助手,筑波大学歴史・人類学系教授などを経て,筑波大学名誉教授
主要著書
「聖なる皇帝と異端 ビザンツ」(『岩波講座 天皇と王権を考える4』,岩波書店、2002)
『ビザンツ帝国史』(訳,オストロゴルスキー,恒文社,2001)
「ビザンツ帝国論」(『岩波講座 世界歴史8』,岩波書店,1998)
「プロコピオスにおける理想社会」(『中世の社会思想』,創文社,1996)
『聖母マリア讃詞集』(共訳,フッター,カナール