《散歩コース》横浜散歩24コース

価格
1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 近代の夜明けとともに常に外来文化の窓口となった横浜。歴史をふり返りながら散策するための24コースを紹介。携帯に便利な散歩事典付。
ISBN:
978-4-634-60690-6
シリーズ: 散歩コース
刊行:
1999年3月
仕様: 新書判  ・  232ページ
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目次:
第Ⅰ部 横浜散歩24コース
 1.開国・開港の歴史を訪ねて
 2.波止場を歩く
 3.みなとみらい21に歴史をみる
 4.生麦事件の跡を訪ねる
 5.開国期キリスト教の跡をめぐる
 6.絹と横浜の関係を探る
 7.外国人墓地から日本の近代をみる
 8.講演から近代横浜を探る
 9.みなと横浜の博物館を訪ねる
 10.横浜ことはじめを訪ねる
 11.近代洋風建築を歩く
 12.近代医学の歴史を歩く
 13.中華街に日中の歴史を訪ねる
 14.山手に文学を訪ねる
 15.歌で歩くみなと横浜
 16.戦争の傷跡を訪ねる
 17.横浜大空襲の跡を訪ねる
 18.横浜の神社・寺院を歩く
 19.東海道と宿場を歩く
 20.横浜北部の古墳を訪ねる
 21.弥生時代のムラと人びとの生活を探る
 22.金沢八景と明治憲法ゆかりの地を歩く
 23.中世の金沢を歩く
 24.京浜工業地帯と鶴見線を歩く

第Ⅱ部 横浜散歩事典  
メッセージ・あとがき:
~発刊によせて~

 横浜は新しくて、古い町です。市域にある原始・古代からの遺跡はもちろんのこと、中心部の港も140年の歴史を数えるに至りました。その横浜開港場は、近代の夜明けとともに、常に日本にはいってくる外来文化の窓口となりました。つまり、横浜は近代都市としては一番古い町なのです。関内をはじめその周辺には、幕末から明治初期の匂いがまだ十分に残っています。昨年、“燃えた”横浜スタジアムにも、かつてここが港崎遊郭であり、その後彼我公園となった名残があります。周りを少し歩けば、ガス灯、新聞、写真、協会、ビール、アイスクリーム、などなどの「横浜はじめてものがたり」の遺跡や記念碑が、いくつもあります。気づかずになにげなく歩いているあちこちに、歴史がつまっています。

 とはいっても、県都として開発が進められている大都会でもあります。十分に注意して気をつけないと、匂いも感じず、遺跡や記念碑などもみつけだすことができません。ここはやはりナビゲーターが欲しいところです。

 そこでここに、中心部はもちろん、市域の重要な見どころを含めて「歴史散歩コース」をまとめてみました。専門的な知識をもった高校の先生方が、実際歩いて見学先を精選し、時間も調べたコースの数々です。大人の方はもちろん、中高生諸君にもぜひ歩いて楽しんでもらいたいお薦めのコースです。とにかく、現地に立って、その歴史的意味を考えたり、あるいは感じたりすることは、歴史を学ぶうえで大事なことだと思います。本書がその参考になればと思います。

 なお、横浜の散策には、以前出版されたものと同じく山川出版社の『神奈川県の歴史散歩』(上)も参考にしていただければと思います。今回と同じく、高校の先生方の教科研究会である「社会科部会歴史分科会」が編集・執筆したものです。

 さらに1993年に出版した『鎌倉散歩24コース』は、この『横浜散歩24コース』の姉妹本です。これも活用していただければ幸いです。
1999年3月

                                神奈川県高等学校教科研究会
                                社会科部会歴史分科会長
                                早川 英昭