《史学会125周年リレーシンポジウム2014》2.東北史を開く

価格
2,200円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 史学会の125周年を記念し、歴史学の今を眺望するという旗印のもと、全国4カ所で開催されたシンポジウムの成果をシリーズにした1冊。東日本大震災の経験を歴史学界ではどう受け止めるべきか、また「東北」という地域の枠組み、さらに「中心―周縁」という捉え方の問題などを考える。
ISBN:
978-4-634-60022-5
シリーズ: 史学会125周年リレーシンポジウム 2014 2
著者: アンドルー・ゴードン  藤沢敦  籠橋俊光  福島大学史学会  石見清裕  柳谷慶子  柳原敏昭  東北史学会  有光秀行  徳竹剛  岩本由輝  大清水裕  原聖  公益財団法人史学会  伊藤大介  阿部浩一 
刊行:
2015年10月
仕様: 四六判  ・  256ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
刊行の言葉
はじめに
第Ⅰ部 災害と地域
 災害が映す歴史
   - 2011年東日本大震災デジタルアーカイブにみる東北史
  はじめに
  一 「東日本大震災デジタルアーカイブ」の概要
  二 JDAにみる東北史の捉え方
 近世の東北に成立した海岸防災林
  はじめに
  一 太平洋側諸藩の植林の展開
  二 日本海側諸藩の植林の展開
  三 植林技術の進歩
  四 飢饉下の松林の利用と荒廃
  おわりに

第Ⅱ部 中心と周縁
 蝦夷を問う者は誰か - 蝦夷論の構造をめぐる問題
  はじめに
  一 考古学的文化の変移および蝦夷と「倭人」の境界
  二 蝦夷論の基本構造
  三 蝦夷論と日本考古学の構造的問題
  おわりに - 蝦夷論の構造を問うことの今日的意義について
 京にのぼる鮭 - 仙台藩重臣と公家との産物贈答について
  はじめに
  一 仙台藩の贈答と公家
  二 伊達家重臣と公家との贈答
  三 産物の調達・加工・輸送 - 片倉家の事例
  四 「近衛様」の鮭 - 文政十二年大須新田論争をめぐって
  おわりに
 近代東北の「開発」と福島原発事故
  一 中央からの東北開発構想
  二 点と線の開発と水稲単作地帯化
  三 東北振興会と東北振興調査会
  四 電気事業再編成と特定地域総合開発
  五 東北開発三法の制定とその顚末
  六 福島第一原子力発電所の誘致と原発事故
 ローマ帝国の北アフリカにみる「中心」と「周縁」
  はじめに
  一 セブティミウス・セウェルス帝と北アフリカの「ローマ化」
  二 アウグスティヌスとローマ文化
  おわりに
 中国史における中央と辺境 - 唐代の内陸境界地帯を例に
  はじめに
  一 唐王朝にとっての辺境経営のメリット
  二 国際帝国としての唐成立のいきさつ
  三 辺境がもたらす衝撃
  四 境界理論からみて
  おわりに - 唐のフロンティアとバウンダリ
 言論接触と文化移転 - 西欧前近代の事例から
  はじめに
  一 ガリアとローマ
  二 ガリアとフランク
  三 ガリアとアルモリカ
  四 ブルタニアと北方の民
  おわりに

第Ⅲ部 地域の枠組みを問う
 戦国期南奥の政治秩序
  はじめに
  一 戦国期南奥の紛争解決システム - 中人制秩序の形成
  二 戦国期南奥における「無事」の展  
『史学会125周年リレーシンポジウム 2014』
   1.教育が開く新しい歴史学 2015年11月19日刊行
   2.東北史を開く 2015年10月16日刊行
   3.災害・環境から戦争を読む 2015年11月19日刊行
   4.過去を伝える、今を遺す 2015年11月19日刊行