「鎌倉」とはなにか 中世を、そして武家を問う

価格
2,200円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 武家の都「鎌倉」の歴史的古層を掘り起こし、時代をさかのぼりながら、史蹟からのメッセージを読み解く。
ISBN:
978-4-634-59340-4
著者: 関幸彦 
刊行:
2003年5月
仕様: A5判  ・  200ページ
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目次:
1.近代は鎌倉になにを見つけたか
   発見された中世
   稲村ケ崎から見えるもの
   鎌倉の新名所について
   黒板勝美の史蹟保存建白
   「鎌倉町青年会」のこと
   「王政復古」の配当
   勝ち組と負け組のパラドックス
   円覚寺と北条時宗
   霊山と細菌学者コッホ
   さらなる発見、もう一つの中世
   『頼朝会雑誌』について
2.近世は鎌倉になにを残したか
   江戸の古都鎌倉
   鎌倉を訪れた  
メッセージ・あとがき:
はしがき・・・鎌倉の断層撮影
いささか穿った表現だが、本書がめざしたのはこれに集約される。もう少し説明すれば、鎌倉という地に宿された歴史の断層をボーリングすることで、そこに付着した時代の特色を取りだすこと、といってもいい。
 こんな書き方をすればむずかしそうだが、要は鎌倉という「場」を「時間」(歴史)の軸で整理したときに、どんなことが見えてくるのかを考えることにある。これまで鎌倉を論じた書物は山ほどある。が、それらのうちどれ程のものがこうした大きな視点を共有していたのだろうか。
 地域史