政治の米・経済の米・文化の米 稲と米で読む日本史

民俗学の専門家としてメディアにもたびたび登場する著者が描く、歴史学・考古学も取り入れた学際的通史。水田稲作の伝来以降、日本という国と日本人をつくってきた「稲と米」がいかに重要な存在か、古代~現代まで追跡する。
予価
3,300円 (税込)
在庫: 未刊
解説: 日本人にとって米とは何なのか? 日本列島における稲作の歴史が紀元前10世紀半ばまで遡ることが明らかになったことは記憶に新しいが、その後の伝播についても各地でかなりの時間差があったことも明らかになった。また、米の食べられ方についても、戦後に入るまで白米は貴重だったことを改めて見直しながら、日本人にとって大変馴染み深いとされてきた米と稲作について、民俗学・歴史学・考古学の垣根を超えて、検証していく。

※2025/3/21新刊配本予定
ISBN:
978-4-634-59147-9
著者: 新谷尚紀 
刊行予定:
2025年3月 下旬
仕様: 四六  ・  488ページ
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目次:
第1章 稲作のはじまり
 1 稲はどこから来たのか
 2 稲作はどのように広まったのか
 3 稲作の定着と古墳の時代
第2章 「稲の王」としての天皇
 1 天皇と稲米の祭祀
 2 田租と律令
 3 食糧としての米
第3章 稲米が生んだ武家政権
 1 公田経営と荘園の発生
 2 荘園領主と在地領主
 3 武士の登場
 4 武家政権とその系譜
 5 武蔵武士団登場の背景
 6 武家政権を誕生させた武蔵武士団
 7 武家と公家の所領支配
 8 産業経済の発達と銭貨の流通
 9 稲作と結びついていた貨幣の歴史
第4章 幕藩制下の稲米と貨幣    
 1 幕藩制と石高制
 2 商品経済の発達
 3 米と貨幣
 4 幕府と藩の財政
第5章 近現代社会の稲米   
 1 明治・大正・昭和期の農村政策
 2 占領下の農業と稲米
 3 高度経済成長と農業の変化
 4 農業と農村の変化の中で
 5 生活と文化の中の米
 6 稲作と年中行事
 7 注連縄と稲藁
 8 壬生の花田植
 9 久礼八幡宮の御神穀祭

※目次の項目は現在制作途中のため、変更される可能性がございます。