将棋の日本史 日本将棋はどのように生まれたのか

中国から伝わった将棋は、どのように変化して、日本の文化に根付いたのか。
価格
2,200円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 中国から伝わった象棋は、日本独自の駒とルールにつくり直され、将棋として根付いていった。平安時代の宮廷で高貴な人々が観て楽しんだ将棋は、寺社で大将棋へと発展し、武家社会でも合戦と結びついた兵戯として、また処世の一つとして広まってゆく。賭将棋に熱中する武士や僧、富裕な都市民も多く、しばしば幕府に禁じられたが、日常的な遊戯となって、現在の40枚制将棋が成立する。出土駒や史料をもとに、日本文化として将棋が形成されていく歴史を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-59134-9
著者: 永井晋 
刊行:
2023年6月
仕様: 四六  ・  200ページ
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目次:
序章 現代将棋の下に埋もれた古い層を探る

一章 将棋が日本に来るまで
  1 『象経』と唐代象戯
  2 院政時代の文化と日本将棋 
  3 日本と中国の関係から 

二章 中国象棋と日本将棋
  1 中国象棋がイメージするもの 
  2 日本将棋がイメージするもの

三章 日本将棋の始まり 
  1 平安時代の出土駒 
  2 鎌倉の出土駒
  3 鎌倉時代前期の社会と将棋

四章 武家文化の中の将棋 
  1 手がかりとしての弘長新制 
  2 文献史料から将棋が消えた背景
  3 大将棋と小将棋 
  4 鎌倉時代後期の将棋 

五章 公武の文化が合流した時代の将棋
  1 南北朝時代の将棋 
  2 室町時代前期の将棋

終章 中国象戯の成立から日本の四〇枚制将棋成立まで

あとがき

    ◆付録  将棋史関係年表/参考文献/写真所蔵・提供者一覧