《日本史リブレット人》100.東条英機 太平洋戦争をはじめた軍人宰相

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解説: 太平洋戦争の開戦という国家の興廃がかかった問題を決すべき時に,なぜ東条英機は首相となったのだろうか。東条英機を軸に,太平洋戦争にいたる経緯と戦争下の日本の歴史を広い視野で振り返りながら,近代日本の政治と軍事の関係史について考える。
ISBN:
978-4-634-54900-5
シリーズ: 日本史リブレット人 100
著者: 古川隆久 
刊行:
2009年12月
仕様: A5変型判  ・  100ページ
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目次:
東条英機からみた戦時日本
1.陸軍と政治
  東条の生い立ちと陸軍/陸軍の政治介入と東条/皇道派と統制派/
  日中戦争/陸軍の策動
2.東条の首相就任
  第2時近衛内閣と陸軍/日米交渉と東条陸相/9月6日の決定/
  東条内閣の誕生/国策の再検討
3.太平洋戦争開戦後の軍事と政治
  開戦/翼賛選挙/翼政の結成/東条と政治
4.東条政治の破綻
  議会の紛糾/低下する東条の威信/東条の参謀総長兼任/
  東条内閣の末期症状
5.東条の退陣とその後
  倒閣工作/敗戦まで/敗戦後
日本近代史と東条英機  
メッセージ・あとがき:
東条英機は,一個の人間としては美点もありましょうが,少なくとも首相としてはいいところがありません。
なにしろ気が遠くなるような犠牲と被害を出した大戦争を始めた張本人なのですから。
しかも彼を生み出し,彼を活躍させた戦前・戦中の日本の政治も問題だらけ。
それだけに執筆も気が重かった。
だが,だからこそ,同じ失敗をしないようにという意味で,こうした本が書かれる必要もあるのでしょう。