《日本史リブレット人》091.桂太郎と森鷗外 ドイツ留学生のその後の軌跡

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 19世紀後半にドイツに長期留学した桂太郎と森鷗外の動きを可能な限り一次史料で追い,日本がドイツの国制・軍制・学術などを吸収して近代国家を構築していく過程の一端を明示する。
ISBN:
978-4-634-54891-6
シリーズ: 日本史リブレット人 91
著者: 荒木康彦 
刊行:
2012年5月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
近代におけるドイツ留学
1.桂太郎の三度の渡独
  『自伝』と『処世術』/ドイツ留学まで/
  ドイツ留学中の生活と勉学/帰国およびその直後/
  帰国後の桂の動向/駐在武官として再度ドイツへ/帰国後/
  三度目のドイツ訪問
2.陸軍のオルガナイザーとしての桂太郎
  陸軍の組織整備/転機/日清戦争後
3.政治家としての桂太郎
  首相就任/日露戦争/第三次桂内閣と大正政変/その後の桂太郎
4.ドイツ留学までの森林太郎
  「豊太郎とエリス」の再会/森林太郎の生い立ち/医学生として/
  明治期の軍隊における脚気問題/軍医として/ドイツへ/
  ライプチヒにて/ドレスデンにて/ミュンヘンにて/ベルリンにて
5.帰国後の軌跡
  ドイツ人女性の来日/軍医にして作家/小倉へ/中央復帰/
  「豊熟の時代」/最晩年  
メッセージ・あとがき:
幕末・明治期に欧米に留学した日本人が果たした歴史的役割を考察することなしに,日本の近代化は語ることができない。とくに,十九世紀の後半から二十世紀初めの日本とドイツの関係性から,ドイツ留学経験者のその後の軌跡は通目に属する。十九世紀後半にドイツに長期留学した桂太郎と森鴎外の動きを可能な限り一次史料で追い,それを通じ日本がドイツの国制・軍制・学術などを吸収して近代国家を構築していく過程の一端も明示する。