《日本史リブレット人》087.ボワソナード 「日本近代法の父」の殉教

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880円 (税込)
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解説: 明治初期にお雇い外国人として招かれ、近代法制導入から外交交渉・条約改正にいたるまで、八面六臂の活躍をしたボワソナード。明治政府の指導者たちの数奇な運命とともに、彼の足跡を描き出す。
ISBN:
978-4-634-54887-9
シリーズ: 日本史リブレット人 87
著者: 池田眞朗 
刊行:
2022年4月
仕様: A5変  ・  116ページ
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目次:
「日本近代法の父」の「殉教」

①「地の果て」への赴任
招聘前夜の日本とフランス/司法卿江藤新平と司法制度改革/江藤派遣調査団とボワソナードとの邂逅/井上毅の欧州法制調査――歴史の伏線として/ボワソナード来日と最初の波乱――「司法卿」はいずこに/清国交渉と大久保利通の信任
②多彩な活躍の開始
ボワソナードと法学教育/ボワソナードと拷問廃止の建白/ボワソナードと刑法・治罪法の起草/「治罪法」とボワソナードの「刑事訴訟法」/大久保利通の暗殺とボワソナード
③最盛期――民法編纂と条約改正
ボワソナードと民法編纂の開始/ボワソナードと民法編纂の後半期/ボワソナード旧民法の基本的発想――旧民法草案(財産法部分)の特徴/旧民法草案(財産法部分)の具体例/ボワソナードと条約改正――その助走/ボワソナードと条約改正――その顚末/ボワソナードの反対意見と後代の公的評価/井上毅のボワソナードの利用?
④旧民法典の完成と暗転
起草者ボワソナードの資質とその精励ぶり/ボワソナード旧民法典の完成/ボワソナード旧民法の全体評価――ボワソナードの家族法不関与/法典論争前夜――人事編第一草案の修正/法典論争の実態――ボワソナードの悲劇とその本質/法典論争の位置付け――「学派の争い」とは
⑤「至誠の人」の殉教とその遺産
「日本近代法制の三傑」とボワソナード――信長・秀吉・家康論/日本の西洋文化受容と時代意思――近代市民法の導入の意義/旧民法典から明治民法典へ/現代に生きるボワソナード民法理論――配偶者居住権/ボワソナードの民法研究とそのルーツ/日本滞在最晩年のボワソナード/そして誰もいなくなった――「日本近代法の父」の帰国

エピローグ――南仏アンチーブの墓地