《日本史リブレット人》055.葛飾北斎 浮世絵風景画の大成者

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: グレイト・ウェイヴは一日にしてならず。巨大な波が小舟の上にくずれかかる寸前の一瞬をとらえた北斎の「神奈川沖浪裏」。グレイト・ウェイヴの愛称で世界的に知られているこの錦絵は、さながら日本のアイコンとなった観があります。このエネルギーに満ちた傑作を描いたとき、北斎はすでに70歳を迎えようとしていました。浮世絵に風景画というジャンルを確立させた北斎が、その高みまでいたった道筋を豊富な画像とともにたどります。
ISBN:
978-4-634-54855-8
シリーズ: 日本史リブレット人 55
著者: 大久保純一 
刊行:
2023年10月
仕様: A5変形  ・  112ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
風景画家としての北斎を考える

画業早期の作品に見る風景表現――春朗・宗理期
春朗期の黄表紙と浮絵/宗理期の摺物と狂歌絵本

北斎期の多彩な作品にみる風景表現
人気絵師として活躍/狂歌絵本の傑作/東海道を描く揃物/洋風風景画/門人たちの洋風表現

絵手本と画譜に見る風景表現
『北斎漫画』/三つわりの法/風景画集としての『北斎漫画』七編/『今様櫛きん雛形』/『冨嶽八体』/打ち続く身内の不幸

《冨嶽三十六景》の流行―浮世絵風景画の確立
新しい青色絵の具、ベロ藍/藍摺り《冨嶽三十六景》のヒット/岷雪の『百富士』/南蘋派の影響/《冨嶽三十六景》成立の順序/《冨嶽三十六景》の市場へのインパクト/風景画で実証したベロ藍の力

《冨嶽三十六景》以後の画壇と北斎
北斎にならう他派の絵師たち/北斎の天保期の名所絵揃物/『富嶽百景』/広重の台頭/晩年の風景表現