《日本史リブレット人》051.徳川吉宗 日本社会の文明化を進めた将軍

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 吉宗は,強力なリーダーシップで享保改革を行った。その改革の結果,江戸社会では日本型システムが確立した。本書では,吉宗の一生をたどりながら,吉宗の実像と享保改革の意義を具体的にみていく。
ISBN:
978-4-634-54851-0
シリーズ: 日本史リブレット人 51
著者: 大石学 
刊行:
2012年11月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
日本社会の未来像は享保革命の検討から

1.異色の経歴
  紀州四男坊/紀州藩主へ/紀州の名君/容貌と性格/生活と趣味

2.「革命」政権の成立
  将軍就任/紀州家の勝因/「革命」政権の成立

3.享保革命 - 「大きな政府」
  将軍権力の確立/紀州派の形成/首都改造と都市政策/
  首都圏の再編/国家政策・公共政策の展開

4.財政再建と官僚システム
  幕府財政の公共性/官僚システムの整備/
  年貢増徴政策の展開 - 老中水野忠之/
  海外情報の収集 - 吉宗の関心

5.尾張宗春との対決
  『温知政要』と名古屋の繁栄/吉宗の反撃

6.増税の強行
  松平乗邑の増税路線/大岡忠相への信頼/
  公文書システムの整備/吉宗のアーカイブズ政策

7.引退後の生活
  吉宗と大岡忠相/田安家と一橋家の創設/
  九代家重と宗武擁立説/大御所吉宗の意欲/吉宗の最期  
メッセージ・あとがき:
江戸幕府八代将軍徳川吉宗が,徳川宗家以外からはじめて将軍になったとき,社会は低成長期にあり,政治の停滞,財政悪化,災害・疫病の発生など厳しい局面を迎えていた。その状況を打開するため,吉宗は,二九年にわたり強力なリーダーシップを発揮し,国家と社会の大規模な改造=享保改革を断行した。この結果,日本型社会・日本型システムが確立し,社会は大きく合理化・文明化した。吉宗の発した言葉を直接・間接に集め,彼の実像と改革の歴史的意義に迫る。