《日本史リブレット人》039.足利義満 法皇への夢を追った華麗な生涯

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 東アジア世界の動きをみすえながら,国内を統一するため,義満が「武人」を脱却し「文人」としての権力者となり,「武官(幕府)」「文官(朝廷)」を従えていく経緯を,皇位や王権をめぐる問題を中心にすえて考える。
ISBN:
978-4-634-54839-8
シリーズ: 日本史リブレット人 39
著者: 伊藤喜良 
刊行:
2010年12月
仕様: A5変型判  ・  96ページ
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目次:
「悪役」と「光源氏」
1.武門・武人の掌握
  義満が生まれたころ/管領細川頼之と寺社権門/畿内の南朝勢力/
  幕府内の抗争から康暦の政変へ/鎌倉府と九州探題をめぐって/
  明徳の乱と応永の乱
2.軸足と武家から公家へ
  首都京都をめぐって/義満誕生のころの朝廷と幕府/
  武門の「摂関家」/二条良基と義満/後円融天皇と義満/
  南朝の吸収
3.王権への挑戦
  公家を家司・家礼に/朝廷権力と義満/
  義満の「仰せ」を奉じる伝奏/法皇のような義満/義満と天皇・院
4.伝統的外交慣習の打破
  明、室町幕府との通交を拒否/冊封関係の成立/
  「日本国王」をめぐって/義満が意図したものはなにか
5.北山殿の夢と死
  後小松天皇と義満/北山殿とは/寵児義嗣の行く末について/
  義満の死/義満は王権を掌握したか/同時代人による義満への視点  
メッセージ・あとがき:
足利義満の評価はさまざまである。当時は最大の権力者として「鹿苑天皇(太上天皇)」などと呼ばれたりもしており,一方では明皇帝とのあいだに「臣従関係」(冊封関係)を結んだりして,当時の知識人から批判を受けている。現在も義満は天皇位を簒奪しようとしたのではないかとみなす研究者もおり,かまびすしい。ここでは,公武権力の頂点をきわめていく義満の行動を中心に,多少の評価を交えながら,その実像に迫っていきたい。