《日本史リブレット人》036.足利尊氏と足利直義 動乱のなかの権威確立

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880円 (税込)
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解説: 足利尊氏・直義は、動乱のなか兄弟で室町幕府を築き上げたが、のちに対立して観応の擾乱となる。両者の個性や政策を取り上げながら、とくに兄弟による共同統治の安定期に焦点をあてて解説する。
ISBN:
978-4-634-54836-7
シリーズ: 日本史リブレット人 36
著者: 山家浩樹 
刊行:
2018年2月
仕様: A5変  ・  104ページ
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目次:
ふたりによる統治
1.生誕から政権樹立まで
2.足利氏権威の向上
3.政策とそれぞれの個性
4.ふたりの対立とその後
5.ふたりの死後  
武家政権は、将軍となる武家に幅広い支持が集まることによって成立する。将軍となる武家には、何が必要だろうか。まずは武力でほかを圧倒することだろうが、それだけでは政権として継続するのは難しいだろう。統率する者として、ほかの武家とははっきり異なる正統性をもつこと、言い換えれば権威の確立が求められる。室町幕府の場合、樹立した足利尊氏・直義兄弟、およびそれぞ支持する者たちは、権威の確立にどのように腐心しただろうか。ふたりは最後には対立してしまうが、共同で何をめざしたのか、という視点から、権威確立のようすを概観してみたい。加えて、ふたりによる草創期は、のちの幕府にどのように位置づけられたか、にもふれる。