《日本史リブレット人》022.源義家 天下第一の武勇の士

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 「八幡太郎」の愛称で語り継がれ,神のように仰がれたのはなぜか。「文武兼備の稀代の名将」と「残虐を事とした暴力装置」という対極的な評価の間で揺れ動く義家の実像に迫る。
ISBN:
978-4-634-54822-0
シリーズ: 日本史リブレット人 22
著者: 野口実 
刊行:
2012年9月
仕様: A5変型判  ・  96ページ
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目次:
源義家のイメージと実像
1.父祖の功業
  武門の清和源氏の始まり/源満仲とその子息たち/
  頼信が坂東進出に成功した背景/平忠常の乱/乱の平定
2.義家の登場
  八幡太郎の誕生/前九年合戦における活躍/美濃における抗争
3.延久年間における陸奥の賊徒追討
  代替わりの賊徒追討/陸奥守源頼俊/鎮守府将軍清原貞衡
4.河内源氏と鎌倉
  平直方の屋敷/源氏の鎌倉
5.後三年合戦
  清原氏の内訌/義家の介入/沼・金沢柵の戦い/「義家合戦」
6.坂東との関係
  坂東武士の動員/坂東に進出する源氏の郎等たち/
  義家・義光の子孫たちの坂東進出
7.白河院と河内源氏、その空間
  義綱の威勢/荘園構立仲介の禁止/摂関家・院との関係/
  京都六条の源氏亭/武器・武具の供給地としての七条町
8.義家の評価
  子息たちの濫行のなかで死を迎える/義家死後の河内源氏/
  和歌をよまなかった義家/説話集のなかの義家/武家の神となる/
  義家の二つの顔  
メッセージ・あとがき:
武士が尚(たっと)ばれた時代,「八幡太郎」と呼ばれて親しまれ,神のように仰がれた源義家。彼と同時代を生きたある貴族は,その日記に,義家を「天下第一の武勇の士」「武威は天下に満ち,誠にこれ大将軍に足る者なり」と称讃する一方,「多く罪なき人を殺す……積悪の余,ついに子孫に及ぶか」とも記している。「文武兼備の稀代の名将」と「残虐を事とした暴力装置」という対極的な評価のあいだで揺れ動く源義家の実像に迫る。