《日本史リブレット》100.科学技術政策

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 明治初年に,科学・技術という言葉ができてから,われわれになじみのある科学技術政策が成立するまでの歴史的経過をたどる。多様な分野の中,国としてどこに重点をおき援助したか,科学技術がどのように変化してきたかを明らかにする。
ISBN:
978-4-634-54712-4
シリーズ: 日本史リブレット 100
著者: 鈴木淳 
刊行:
2010年6月
仕様: A5変型判  ・  120ページ
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目次:
1.科学技術政策とは
  科学技術政策/科学と技術/科学技術の誕生
2.明治維新期の科学技術
  幕藩の科学技術政策/工部省とその限界/
  岩倉使節団と墺国博覧会/内務省の設置と工部省との分担/
  農商務省と農商工上等会議/大学と海外留学
3.明治国家体制の確立と技術官
  試験研究機関の設立/官営製鉄所の成立/技術官問題/
  陸海軍の技術官
4.第一次世界大戦への対応
  重化学工業界の対応/あらたな課題への対応/
  総動員体制整備の試みと軍の対応/技術官の待遇改善運動/
  学士院と学術研究会議
5.科学技術政策の発足
  資源局と日本学術振興会/企画院と科学政策をめぐる対立/
  技術官僚の進出/企画院の科学技術政策/
  科学技術新体制確立要綱
6.戦時下の科学技術政策
  技術院の誕生/科学技術審議会/研究隣組と研究班/
  軍の研究体制/技術系将校の採用/戦時科学技術政策の意味
7.科学技術政策の復興
  希望の言葉/占領下の科学技術政策/
  日本学術会議と科学技術行政協議会/科学技術会議/
  総合科学技術会議  
メッセージ・あとがき:
「科学技術」という言葉は,日ごろよく耳にします。
しかし,おもに明治時代のことを調べてきた私にとってそれは,新技術の導入という自分の研究テーマに関係がありそうだけれども,史料のなかでは出会わない言葉でした。
科学技術という言葉はいつどうして現れたのだろうか,それと現在の科学技術政策はどのようにかかわるのだろうか,さまざまな方々の研究を学びながらその謎に取り組んでみました。