《日本史リブレット》073.律令制とはなにか

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 日本古代国家の枠組みを規定し,その後の日本の歴史の基礎となった律令制。単に律令国家の制度の解説ではなく,日本の古代国家の支配の特色を,最新の研究成果を踏まえてわかりやすく解説する。
ISBN:
978-4-634-54685-1
シリーズ: 日本史リブレット 73
著者: 大津透 
刊行:
2013年2月
仕様: A5変型判  ・  100ページ
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目次:
1.律令制という考え方
  律令制研究と意味/日唐律令の比較

2.律令の形成過程と東アジア世界
  推古朝から大化改新へ/近江令と飛鳥浄御原令/
  大宝律令とその意義/7世紀後半の緊張した日唐関係

3.律令制の性格
  専制君主による法か/文明と未開/律令国家論

4.民衆支配と税制 - 律令制の構造(1)
  律令法導入の意味/班田収授制と均田制/租庸調制の特質/
  宗教的性格と在地首長制

5.官僚制と政治構造 - 律令制の構造(2)
  位階制の特色/二官八省制と太政官/人事の仕組み/四等官制

6.天皇制 - 律令制の構造(3)
  律令に規定がない天皇の服/天皇のミコトノリ/
  天皇を支えたものは?/天皇号の成立

7.天平年間と礼の受容
  吉備真備/礼と律令/天皇の礼服/天平年間の歴史的意義

8.天皇制の唐風化,儀式書と格式の編纂
  藤原仲麻呂の政策/天の祭祀と拝礼/儀式書の編纂/格式法

9.律令制の意義
  律令制と「古典的国制」/「日本」国号とその内実  
メッセージ・あとがき:
律令制とはなにか。今日まで積み重ねられてきた古代日本と隋唐との律令法の比較研究は,研究方法としてどのような特色があるのか。古代日本の国家や社会の独自のあり方をどのように剔出してきたのか。天皇制の唐風化や奈良時代中期から平安時代にいたる中国的な礼の受容までを視野にいれて,現在におよぶ列島の歴史の基礎となった古代国家の枠組みを問う。