《日本史リブレット》069.遺跡からみた古代の駅家

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 古代律令国家は,全国に道路をはりめぐらし,早馬を乗り継ぐための施設―駅家を約16kmごとに置いた。近年の発掘調査の成果や出土文字資料の検討を通して,駅家の機能に迫る。
ISBN:
978-4-634-54681-3
シリーズ: 日本史リブレット 69
著者: 木本雅康 
刊行:
2008年2月
仕様: A5変型判  ・  116ページ
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目次:
駅家と駅路
1.山陽道の瓦葺駅館
  駅家の学際的研究/小犬丸遺跡の発掘/落地遺跡の発掘/
  その他の瓦葺駅館/瓦葺駅館の比較・検討/駅館院内部の構造
2.全国の駅家の諸相
  玉虫色の遺構/岩手県北上市新平遺跡-最前線の駅家?/
  栃木県の大田原市小松原遺跡-駅戸集落か/
  栃木県那須烏山市長者ヶ平遺跡-下野国新田駅か/
  駅長の系譜/滋賀県大津市堂ノ上遺跡-瓦葺の駅館?/
  各地の瓦葺駅館
3.出土文字資料からみた駅家
  出土文字資料の意義/多賀城市山王遺跡-駅子の強制的移住?/
  秋田市秋田城-駅家の郵便機能/
  茨城県笠間市東平遺跡-駅家の軍事的性格/
  埼玉県川越市八幡前・若宮遺跡-東山道武蔵路の確定/
  静岡県浜松市伊場遺跡-駅家の成立をめぐって/
  静岡県袋井市坂尻遺跡-駅と郡の関係/
  兵庫県山東町柴遺跡-駅家と出挙/
  平城京出土木簡-駅路の変遷/
  福岡県太宰府市太宰府政庁跡-宴会の場としての駅家  
メッセージ・あとがき:
日本古代律令国家は,全国に道路をはりめぐらし,約16キロごとに,早馬を乗り継ぐための施設-駅屋を置いた。その数は,平安時代の法律書『延喜式』によれば,402。駅家の具体的な姿は,従来よくわからなかったが,近年発掘調査によって,山陽道の駅家を中心に,徐々にその実態が判明しつつある。本書では,それらの成果を紹介し,また,出土文字資料の検討を通して,駅家の機能に迫ってみたい。