《日本史リブレット》067.新安保体制下の日米関係
詳細をみる
目次:
1.日米安保体制の発足
日米関係の現代史とは/基軸となった軍事的関係/
朝鮮戦争とその遺産/サンフランシスコ講和と日米安保条約/
問題の所在
2.安保条約の改定
安保改定交渉の開始/新安保条約の調印/安保闘争の高揚/
運動の高揚と自民党内の反目/
新安保条約の発効と岸内閣の総辞職/
池田内閣の成立と「低姿勢」/ケネディー政権の発足と新安保体制/
文化的交流とアメリカイメージの転換
3.ベトナム戦争と沖縄返還協定
ベトナム戦争の拡大/日韓条約の締結/沖縄返還交渉の開始/
合意から協定へ/佐藤・ニクソン共同声明/沖縄返還協定/
「完全復帰」を要求する運動/沖縄返還協定の実施
4.アジアの変容と日米関係の再編
アメリカの対ソ戦略強化と日本の誘引/日米軍事協力の加速/
中期防衛力整備計画/冷戦の終結と湾岸戦争/
ブッシュ政権の「強力なアメリカ」政策/国連平和協力法の策定/
「日米防衛協力」の拡張
5.米軍再編下の日本
九・一一事件/ブッシュ・ドクトリン/急がれる米軍再編/
二十一世紀初頭の日本の位置/
「ショウ・ザ・フラッグ(軍事力を派遣しろ)」/
「ブーツ・オン・ザ・グラウンド(地上部隊を派遣せよ)」/
イラク・サマワへの自衛隊派遣/米軍再編の進展/
沖縄基地の再編/「防衛計画の大綱」の改定
日米関係の現代史とは/基軸となった軍事的関係/
朝鮮戦争とその遺産/サンフランシスコ講和と日米安保条約/
問題の所在
2.安保条約の改定
安保改定交渉の開始/新安保条約の調印/安保闘争の高揚/
運動の高揚と自民党内の反目/
新安保条約の発効と岸内閣の総辞職/
池田内閣の成立と「低姿勢」/ケネディー政権の発足と新安保体制/
文化的交流とアメリカイメージの転換
3.ベトナム戦争と沖縄返還協定
ベトナム戦争の拡大/日韓条約の締結/沖縄返還交渉の開始/
合意から協定へ/佐藤・ニクソン共同声明/沖縄返還協定/
「完全復帰」を要求する運動/沖縄返還協定の実施
4.アジアの変容と日米関係の再編
アメリカの対ソ戦略強化と日本の誘引/日米軍事協力の加速/
中期防衛力整備計画/冷戦の終結と湾岸戦争/
ブッシュ政権の「強力なアメリカ」政策/国連平和協力法の策定/
「日米防衛協力」の拡張
5.米軍再編下の日本
九・一一事件/ブッシュ・ドクトリン/急がれる米軍再編/
二十一世紀初頭の日本の位置/
「ショウ・ザ・フラッグ(軍事力を派遣しろ)」/
「ブーツ・オン・ザ・グラウンド(地上部隊を派遣せよ)」/
イラク・サマワへの自衛隊派遣/米軍再編の進展/
沖縄基地の再編/「防衛計画の大綱」の改定
メッセージ・あとがき:
あの激しかった運動の指導者や体験者も多くは世を去り,若造の一人としてこわごわデモに加わった私も,気づいてみれば七〇歳を超えています。あれから間もなく半世紀。
この間に多くの事件が起こり,世の中はおそろしく変化しましたが,あの年に結ばれた日米安保条約(「新安保条約」)は一字一句も変えられないまま,今も生き続けています。
歴史の研究を志したばかりのころに安保条約改定という大事件に遭遇した一人の若者が,条文は変わらないのにつぎつぎと姿を変えていく新安保体制という不思議な生き物を,歴史家として,また同時代人として把握しなおし,その変化の様相を描き,後世に語り伝えたいと書き上げたのが本書です。
行間にこめられた熱い思いを読み取っていただければ幸いです。