《日本史リブレット》065.戦争と知識人

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 戦時期における全体主義の時代状況を追いながら,言論・思想統制が徹底されていく過程での知識人の参加・転向・抵抗という多様な動きを,多数の事例とともに概観する。
ISBN:
978-4-634-54650-9
シリーズ: 日本史リブレット 65
著者: 北河賢三 
刊行:
2003年11月
仕様: A5変型判
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目次:
はじめに-戦争の時代と知識人を考えるにあたって
1.日中全面戦争と知識人
  日中戦争前夜の状況と反ファシズム文化運動/
  「挙国一致」と言論弾圧/ジャーナリズム・知識人の抵抗と変貌/
  大学の知識人に対する攻撃と抵抗/人民戦線事件の衝撃/
  転向政策の転換と「~への転向」/文学者の動員と戦争文学/
  戦時国策への知識人の参画
2.新体制と知識人
  新体制と知識人/林達夫と戸坂潤
3.アジア・太平洋戦争下の知識人
  アジア・太平洋戦争の開戦と知識人/
  中野重治『斎藤茂吉ノート』/「世界の哲学」と「近代の超克」/
  「国内思想戦」と知識人
    
メッセージ・あとがき:
戦争の時代は,紙屑にしかならないような文章が大量に生産された時代であり,精神的解体の時代であった。
しかし一方,それに質的に対立する精神が確実に存在した時代でもあった。
偽ることのできない精神の動きに目を向けたい。
また,戦時下の抵抗と敗北の経験を見きわめることなくして,
戦後思想を理解することはできないはずだと思う。