《日本史リブレット》049.八州廻りと博徒

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 八州廻りや火附盗賊改の動向の中から,無宿から民衆のヒーローとして英雄化された国定忠治伝説の形成過程を,地域社会秩序の動揺と民衆文化の視点から探る。
ISBN:
978-4-634-54490-1
シリーズ: 日本史リブレット 49
著者: 落合延孝 
刊行:
2002年11月
仕様: A5変型判  ・  104ページ
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目次:
大惣代三右衛門日記を読む
1.八州廻りと改革組合村
  関東農村の状況/八州廻りの設置/取締改革のねらい/
  玉村宿改革組合村
2.大惣代三右衛門
  村方騒動への対応/若者組との対決/八州廻りと火附盗賊改/
  八州廻りと高崎藩領の村々/道案内の不正と入用の負担増/
  二足の草鞋を履く男たち
3.忠治伝説の形成
  無宿の暗躍/忠治伝説の形成
4.幕末維新期の激動
  三右衛門の大惣代退役/上州の世直し
民衆が望んだ俠気  
メッセージ・あとがき:
国定忠治は,講談,映画,芝居などで語り継がれています。
近世後期の関東農村では,無宿や博徒たちが暗躍し,彼らを取り締まる八州廻りや火附盗賊改の役人たちは,犯罪捜査のために彼らの一部を手先として使用したため,そこには様々な不正が生まれました。
改革組合村大惣代の日記を読み解きながら,無宿でありながら民衆のヒーローとして英雄化されていった忠治伝説の形成を,地域社会秩序の動揺と民衆文化の視点から探りたい。