《日本史リブレット》046.天文方と陰陽道

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 国家体制の確立,テクノロジー,王朝交代,冊封体制の4つのテーマのもとに,渋川春海以来の幕府天文方と,朝廷の陰陽頭・土御門家の動向を追いながら,近世における改暦について考察する。
ISBN:
978-4-634-54460-4
シリーズ: 日本史リブレット 46
著者: 林淳 
刊行:
2006年8月
仕様: A5変型判  ・  100ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
1.暦と陰陽道
  暦のタイプ/暦と天の思想/日本の暦/八二三年間の改暦空白/
  陰陽道とは
2.暦の頒布と地方暦
  暦の頒布システム/地方暦の世界/貞享暦の登場/
  暦の頒布-伊勢と江戸
3.綱吉と貞享暦
  渋川春海と保科正之/挫折を越えて/綱吉と天文方/
  綱吉の文化プロジェクト
4.天文方と渋川家
  渋川家の悲劇/仙台天文歴学と天文方/
  土御門家と仙台藩天文歴学の交流/土御門泰邦の政略/
  天文方の家/天文歴学史のみなおし
5.吉宗と宝暦改暦
  土御門家vs.天文方/土御門家の勝利/日食の予報をはずす/
  土御門家の方針/天文方の事情
6.近世の改暦
  改暦の前提条件/政治改革と改暦  
メッセージ・あとがき:
九世紀なかばに導入された宣明暦は,823年の長い期間にわたって用いられてきました。
それを終わらせたのは,幕府の碁打ちであった渋川春海と,公家で陰陽頭の土御門泰福によって行われた貞享改暦でした。
その功により渋川は,幕府の天文方となり,同じころに土御門は,陰陽師支配の権限を掌握しました。
これまであまり知られていなかった天文方と陰陽道について,あらたな事実を掘りおこしながら,綱吉や吉宗が,改暦を命じたことの意味を考えてみたいと思います。