《日本史リブレット》026.戦国時代,村と町のかたち

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 村の土豪・町の共同体など地域社会の自律的な活動と,支配権力の展開の両面から社会構造を考察し,戦国社会の本質と近世への展開を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-54260-0
シリーズ: 日本史リブレット 26
著者: 仁木宏 
刊行:
2004年2月
仕様: A5変型判
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目次:
「国」と「所」の世界
1.村と町の結びつき
  西岡の歴史環境/「神人在所」大山崎/土豪と村落共同体の登場/
  徳政をめぐる村と町/用水相論と中脈の村々
2.村・町の住人のカ
  軍事動員とその報償/「御家人」から「御被官人」へ
3.「国」と「所」の誕生
  「惣国大儀」と「国の寄合」/「御被官人中」から「国」へ/
  「惣中」の都市・大山崎
4.「都市的な場」のかたち
  大山崎と西岡徳政一揆/寺院都市・勝龍寺/
  神足城と神足村の職人たち/革嶋村と河島寺内/
  「都市的な場」と土豪
5.「国」・「所」と天下統一
  三好政権と「国」/中心核としての勝龍寺城/直轄都市・大山崎/
  細川藤孝「一職支配」/「国」と「所」の残影
「国」と「所」から描く戦国史  
メッセージ・あとがき:
武将たちが,合戦を繰り返すなかで,新しい統一国家を築きあげる。
その一方で村や町は焼き払われ,民衆ほ逃げまどうばかり・・・・・・。
戦国時代といえば,そんなイメージが強いかもしれない。
だが,それは事実ではない。
土豪をリーダーとする村々が「国」をつくり,町が自治都市(「所」)になったのが戦国時代である。
そして,こうした村や町の運動が近世社会の基礎となる。
京都の郊外,「洛外図屏風」に描かれた世界を舞台に,新しい時代が生み出されてゆくさまを追いかけてみよう。