《日本史リブレット》023.環境歴史学とはなにか
詳細をみる
目次:
環境の世紀
1.新しい歴史学としての環境歴史学
20世紀末の歴史学の変貌と環境歴史学の登場/
環境歴史学の基礎となる現地調査/環境歴史学の方法論
2.環境歴史学による新しい歴史像
水利灌漑史料から歴史を読む/
環境歴史学から絵図を読む-「陸奥国骨寺村絵図」の世界/
ホタルからみた里山の成立/環境歴史学からみた大分の磨崖仏/
環境歴史学からみた出雲大社/里海の成立
3.文化財学としての環境歴史学
圃場整備事業と荘園村落遺跡調査の登場/
荘園村落遺跡調査から環境歴史学へ/文化財学としての環境歴史学
環境歴史学の原点
1.新しい歴史学としての環境歴史学
20世紀末の歴史学の変貌と環境歴史学の登場/
環境歴史学の基礎となる現地調査/環境歴史学の方法論
2.環境歴史学による新しい歴史像
水利灌漑史料から歴史を読む/
環境歴史学から絵図を読む-「陸奥国骨寺村絵図」の世界/
ホタルからみた里山の成立/環境歴史学からみた大分の磨崖仏/
環境歴史学からみた出雲大社/里海の成立
3.文化財学としての環境歴史学
圃場整備事業と荘園村落遺跡調査の登場/
荘園村落遺跡調査から環境歴史学へ/文化財学としての環境歴史学
環境歴史学の原点
メッセージ・あとがき:
しかし,歴史は人間世界の中で完結しているわけではない。
その世界の外には,自然という広大な世界がそれを囲んでいる。
ヒトは古来それを神といい,懼れ,敬ったが,文明が展開すると,人間はヒトの世界に目を向けるだけで,この外に存在する自然の世界を時として忘れた。
二十世紀の末,人間の傲慢さがさまざまな災害をもたらしたとき,自然を再び自覚した。
そのとき,自然と人間の関係を問題とする歴史学,「環境歴史学」が登場してくる。
はたして「環境歴史学」とはどのような学問であろうか。
どのような可能性をもっているのであろうか。