《日本史リブレット》021.武家の古都,鎌倉

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880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 日本史上はじめて登場した,本格的な武家の都市,鎌倉。町なかの道や坂,寺社や地名,歴史書,遺跡・遺物,文書,絵図など,さまざまな手がかりを紹介しながら,中世の鎌倉のようすを復元する。
ISBN:
978-4-634-54210-5
シリーズ: 日本史リブレット 21
著者: 高橋慎一朗 
刊行:
2005年8月
仕様: A5変型判  ・  112ページ
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目次:
都市史から見た鎌倉
1.将軍御所の記憶
  頼朝の鎌倉入りの前提/御所の移転/
  「場所と記憶」と大倉御所跡地/「場所の記憶」を残そうとする営み/
  大門寺とはどのような寺院であったか/実朝と大倉御所をしのぶ寺
2.鶴岡八幡宮と若宮大路
  鶴岡八幡宮の創建と放生会/東国社会の中心的存在として/
  一切経の権威/鎌倉における一切経保有寺院/若宮大路とその周辺
3.名越-鎌倉の浜・谷・山-
  名越の地形的な特徴と北条氏の館/名越氏ゆかりの二つの寺院/
  浜と名越に集う人びと/競いあう仏教諸宗派/
  「やぐら」と葬送の場/山岳信仰と山王堂/「谷」の世界
4.物の流れ,人の流れ
  唐物好みと鎌倉びと/海へ開かれた都市/
  海の都市を象徴する浜の大鳥居/禅宗・律宗寺院と中国文化/
  人の往来と都市の求心力
記憶の継承,歴史的遺産の継承
 
メッセージ・あとがき:
鎌倉という都市は,しばしば「鎌倉幕府」という言葉とともに語られてきました。
鎌倉は,日本史上はじめて登場した本格的な武家の都市でした。
もちろん,現在の鎌倉は中世都市鎌倉のそのままの姿ではありません。
しかし,町なかの道や坂,寺院や神社などに当時の面影が残されています。
また,地中から発掘される遺跡・遺物,『吾妻鏡』のような歴史書,古い文書や絵図,そして地名などに,かつての鎌倉の痕跡をたどることができます。
こうしたさまざまな手がかりをもとに,中世の鎌倉の様子を復元していくことにしましょう。