《日本史リブレット》019.中世に国家はあったか
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目次:
本書は何を問題にするのか
1.日本の「中世」とは何か
日本史における「中世」/歴史意識における「中世」/
ふたたび日本史における「中世」
2.中世国家論の諸相
古い物語-武士と民衆の物語/朝廷の見直しと論議の錯綜/
二つの契機
3.「国土」と「国境」の構造
「境界」の認識/「渡海の制」/「冊封」の変質
4.「伝統」の(再)創出
「神の国」の始まり/古代国家の遺産/近世国家への道
「国家」とは何か
1.日本の「中世」とは何か
日本史における「中世」/歴史意識における「中世」/
ふたたび日本史における「中世」
2.中世国家論の諸相
古い物語-武士と民衆の物語/朝廷の見直しと論議の錯綜/
二つの契機
3.「国土」と「国境」の構造
「境界」の認識/「渡海の制」/「冊封」の変質
4.「伝統」の(再)創出
「神の国」の始まり/古代国家の遺産/近世国家への道
「国家」とは何か
メッセージ・あとがき:
そもそも国家とはどのように「ある」ものだろうか。
表紙カバーの衛星写真に見るように国家も国境も,目に見えてそこに「ある」ものではない。
しかし,そこに生きた人々の視点から見たとき,私たちは,扉の絵図のような違った像を見ることにもなる。
そこに国家を見いだすのは私たちの視線であり,そこに国家を成り立たせるのは国家に関わる人々の意識である。
では中世に国家はあったか。仮にあったとして,それはどのように「あった」のだろうか。
そしてそのことは,現代に生きる私たちに,どう関わるのだろうか。