《日本史リブレット》011.蝦夷の地と古代国家

価格
880円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 古代の東北・北海道には文化的にも政治的にも独自の特色をもつ人びとが住んでいた。古代王権は彼らを差別・支配の対象としながらも,さまざまな交流を行った。列島の異文化集団「蝦夷」の存在を考える。
ISBN:
978-4-634-54110-8
シリーズ: 日本史リブレット 11
著者: 熊谷公男 
刊行:
2004年3月
仕様: A5変型判
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目次:
古代蝦夷(エミシ)の世界へ
1.蝦夷とは何か
  蝦夷アイヌ説と非アイヌ説/蝦夷観念の成立/
  蝦夷観念と蝦夷支配/蝦夷の地の範囲
2.蝦夷文化の形成
  北方の文化と倭人の文化の接触・交流/蝦夷文化の成立/
  蝦夷研究における狩猟の問題/蝦夷文化の特質
3.古代国家の蝦夷支配
  倭王権の蝦夷支配/大化改新と「柵」の設置/斉明朝の蝦夷政策/
  律令国家の蝦夷支配/多賀城の創建/
  七二〇年の蝦夷の反乱と蝦夷支配の再編/古代城柵の諸類型/
  古代城柵の性格と機能
蝦夷・城柵研究のこれから  
メッセージ・あとがき:
古代,日本列島の北縁には蝦夷(エミシ)とよばれた人びとが住んでいました。
かれらは国家から未開で野蛮な“化外の民”というレッテルを貼られ、差別と同化の対象とされていました。
でもかれらは倭人文化と北方文化の接点に居住し,両方の社会と交流しながら独自の社会・文化をはぐくんでいきました。
いまこそ,倭人とは異なった文化的伝統をもっていたかれらを積極的に評価すべきではないでしょうか。