《山川歴史モノグラフ》27.維新変革と儒教的理想主義

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5,500円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 思想的伝統を持つ儒教の言葉が、維新変革の進路にいかなる影響を及ぼしたのか。変革推進者たちが抱いていた政治理念を析出し、明治初年の政治・社会的な変革をいくつかの主題に即して論じる。
ISBN:
978-4-634-52349-4
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 27
著者: 池田勇太 
刊行:
2013年10月
仕様: A5判  ・  320ページ
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目次:
序章 維新変革と儒教的理想主義
  1 本書の課題
  2 儒教的理想主義について
  3 本書の対象と構成

第一章 維新期における「藩」の形成 - 熊本藩の事例から
  はじめに
  1 実学党の「藩」構想
  2 版籍奉還前後の藩政改革
  3 明治三年の改革
  4 改革への対抗と不平
  5 郡県制徹底論の登場
  まとめ

第一章補論 大名家臣団の再編と格式秩序の変容
  はじめに
  1 階級の再編
  2 身分的中間層の整除
  3 格式の動揺
  まとめ

第二章 維新期における民政の転換
       - 熊本実学党の民政改革運動をめぐって
  はじめに
  1 仁政の実践
  2 手永 - 村支配の廃止
  3 「解放」と「自由」
  4 理想主義の実践
  5 「仁一噺」の世界 - 「維新」というプロジェクト
  まとめ

第二章補論 唐津藩の革政
  1 熊本藩の革命輸出
  2 過激な民政顧問
  3 民政の転換
  4 士卒の再生
  まとめ

第三章 自由と公選民会
       - 明治初年における木下助之の百姓代改正論について
  はじめに
  1 維新期郷村変革の論理
  2 木下助之の民会論
  まとめ

第四章 公議輿論と万機親裁
       - 明治初年の立憲政体導入問題と元田永孚
  はじめに
  1 立憲政体と「公」なる政治
  2 「公論」と「衆議」
  3 君主親裁体制の模索
  まとめ

第五章 元田永孚の「自主自由」論
  はじめに
  1 華族議院設立への対応
  2 君権と民権
  3 「自主自由」の政治
  4 君主親裁立憲政体
  おわりに

終章 儒教的理想主義から見る維新変革
  1 旧体制の解体について
  2 人民統治の変化について
  3 議会制度・立憲政体の導入について

あとがき
付録 - 索引