《山川歴史モノグラフ》18.中世禅律仏教論

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解説: 新旧仏教の対抗という従来の構図と,それを批判して出現した顕密仏教論の,双方を批判の対象として,教理から寺院生活に至る幅広い観点から,鎌倉時代の仏教改革運動について考察。
ISBN:
978-4-634-52346-3
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 18
著者: 大塚紀弘 
刊行:
2009年11月
仕様: A5判  ・  320ページ
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目次:
 序章 問題の所在と本著の構成
第一部 顕密仏教と禅律仏教 - 宗派と三学
 第一章 中世「禅律」仏教と「禅教律」十宗観
   はじめに
   1 「禅律」という枠組み
   2 中世における二つの仏教観
   3 宋風仏教としての禅律仏教
   おわりに
 第二章 中世仏教における「宗」と三学
   はじめに
   1 中世仏教における「宋」
   2 顕密仏教における三学
   3 三学興行の思想 - 禅律仏教の三学観
   4 三学超越の思想 - 法然・日蓮の三学観
   おわりに

第二部 律家の成立史 - 律法興行と持斎
 第三章 律法興行と律家の成立 - 衣食改革を中心に
   はじめに
   1 律僧と律家
   2 衣食改革と律家の特質
   3 律家の形成過程
   おわりに
 第四章 中世社会における持斎の受容
   はじめに
   1 鎌倉前期の持斎 - 法然と栄西
   2 律法興行と持斎 - 八斎戒と念仏
   おわりに

第三部 三鈷寺流の成立史 - 教院興行と南宋教院
 第五章 鎌倉前期の入宋僧と南宋教院
   はじめに
   1 俊芿・泉涌寺・宋代浄土教
   2 泉涌寺僧と南宋教院
   3 律円房円空と大慈園寺
   おわりに
 第六章 三鈷寺流による教院興行の思想
   はじめに
   1 康空から仁空へ - 衣食改革
   2 教院興行の概要 - 『教院雑事略問答』
   3 諸作法の規定 - 『新学菩薩行要抄』
   4 衣食住の規式 - 『座右鈔』
   5 修学の規定 - 『講院学堂通規』
   6 日常生活の諸作法 - 『初心行護鈔』
   おわりに
 第七章 教院興行と三鈷寺流の成立 - 康空から仁空・照源へ
   はじめに
   1 教院興行の濫觴 - 康空の活動
   2 教院興行の展開 - 仁空の活動
   3 教院としての盧山寺 - 照源と明空
   おわりに

 終章 本著の総括と展望
   1 本著の総括
   2 今後の展望

初出一覧
付録 - 索引