《山川歴史モノグラフ》11.言説空間としての大和政権 日本古代の伝承と権力

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解説: 噂や伝承などの「語り」といった心性的側面に焦点をあて,6世紀から7世紀における大和政権の支配体制と権力構造を明らかにする。口頭の言語活動が権力構造において果たす機能と「語り」が集団において決定づける仕奉=統属性という関係性,さらに『風土記』を題材として国土というものの認識について検討する。
ISBN:
978-4-634-52343-2
シリーズ: 山川歴史モノグラフ 11
著者: 松本俊曉 
刊行:
2006年11月
仕様: A5判  ・  256ページ
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目次:
序章 権力としての言説 - 問題の所在
   1 伝承と権力
   2 多元的・重層的な統属関係
   3 言説空間
   4 本書の視座
第一章 名に負ふ - 古代における伝承と権力
   はじめに
   1 名に負ふ
   2 コトを語る主体について
   3 コトの共同性について
   おわりに
第二章 「祖名」と部民制 - 多元的な統属関係Ⅰ
   はじめに
   1 「名を立つ」の再検討
   2 語り継がれる名
   3 「祖名」と部民制
   おわりに
第三章 擬制同族の構造 - 多元的な統属関係Ⅱ
   はじめに
   1 「祖名」の変動
   2 「祖名」の重層
   3 擬制同族系譜の形成 -「名を付す」
   おわりに
第四章 大和政権における「仕奉」の構造 
       - 多元的な統属関係Ⅲ
   はじめに
   1 「仕奉」の直接性
   2 「仕奉」の多元性
   3 「仕奉」の重層性
   おわりに
第五章 『風土記』地名起源説話と支配秩序 - 国土言説の形成
   はじめに
   1 支配権の指標としての地名
   2 「荒ぶる神」をめぐって
   3 「秩序」の呪術性と政治性
   4 『風土記』における時間意識
   おわりに
第六章 支配を支えるものとしての - 言説空間の多元性
   はじめに
   1 歴史の論と古代の伝承
   2 言説空間の多元性
   3 言説空間を結ぶもの
   おわりに
結章 言説空間としての「日本」

あとがき
初出一覧
付録 - 索引