《歴史のフロンティア》十字架と三色旗 もうひとつの近代フランス
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目次:
序章 もうひとつの近代フランス
第一章 カトリック的フランスの解体
1.ガリカニスムの刷新
2.公民宣誓と教会分裂
3.テルールと聖職者の解体
第二章 カプララ文書の世界
1.カプララ文書の数奇な運命
2.カプララ文書の語るもの
第三章 文化革命としてのフランス革命
1.空間と時間の世俗化
2.「公民」の創出
3.徳育としての革命祭典
4.「習俗の革命」は成ったか?
第四章 十九世紀の「村の司祭」と「田舎教師」
1.復権する教会と「村の司祭」
2.草創期の「田舎教師」
第五章 第二共和政期の司祭と教師
1.二月革命とカトリック
2.カルノー法からファルー法へ
3.民衆のなかの反教権意識
第六章 第三共和政下の学校と教会
1.国民統合の旗手-共和国の司祭
2.エミール・コンブの「宗教戦争」
3.ブルターニュの抵抗
4.エピローグとしての政教分離法
終章 「ライシテのフランス」と文化統合のジレンマ
あとがき
付録
索引/文献案内/本文引用史料・文献一覧・図表出典一覧
第一章 カトリック的フランスの解体
1.ガリカニスムの刷新
2.公民宣誓と教会分裂
3.テルールと聖職者の解体
第二章 カプララ文書の世界
1.カプララ文書の数奇な運命
2.カプララ文書の語るもの
第三章 文化革命としてのフランス革命
1.空間と時間の世俗化
2.「公民」の創出
3.徳育としての革命祭典
4.「習俗の革命」は成ったか?
第四章 十九世紀の「村の司祭」と「田舎教師」
1.復権する教会と「村の司祭」
2.草創期の「田舎教師」
第五章 第二共和政期の司祭と教師
1.二月革命とカトリック
2.カルノー法からファルー法へ
3.民衆のなかの反教権意識
第六章 第三共和政下の学校と教会
1.国民統合の旗手-共和国の司祭
2.エミール・コンブの「宗教戦争」
3.ブルターニュの抵抗
4.エピローグとしての政教分離法
終章 「ライシテのフランス」と文化統合のジレンマ
あとがき
付録
索引/文献案内/本文引用史料・文献一覧・図表出典一覧
メッセージ・あとがき:
あなたは,フランス近代史にどんなイメージを抱かれるでしょうか。わたしの学生時代のフランスは,「ルソー,大革命,パリ・コミューン」の国でした。あれから30年,本書で描こうとしたのは,この「自由・平等・友愛」の共和国像のかげに,ながいあいだ隠されてきた「もうひとつのフランス的近代」の物語です。フランス革命は人びとの生活規範をどう変えようとしたのか。国民統合をめぐる共和派とカトリック教会のヘゲモニー闘争のあとをたどります。19世紀の登場人物は、村の司祭と田舎教師。バルザックやフロベールがあなたの想像力を刺激してくれるかも知れません。