《歴史のフロンティア》ナチズムの記憶 日常生活からみた第三帝国

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解説: ナチスの時代を「よい時代だった」と回想する普通の人々。ありふれた日常生活のなかに潜むナチズムへの道すじを鮮やかに読み解く。
ISBN:
978-4-634-48070-4
シリーズ: 歴史のフロンティア
著者: 山本秀行 
刊行:
1995年7月
仕様: 四六判  ・  360ページ
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目次:
第一章 褐色の農村と赤い炭鉱町
 1.褐色の農村-ケルレ村
 2.すっきりとしない状況の成立
 3.赤い炭鉱町-ホーホラルマルク
 4.悪い時代のはじまり
第二章 ヒトラーが政権についたとき
 1.ナチスは外からやってきた
 2.全体としては,がまんできた
 3.たいしたことはなく,なにもおきなかった
 4.もう他人を信用できなくなった
第四章 民族共同体の夢と現実
 1.記憶に残らない不満と批判
 2.いい時代だった
 3.行ったこともない旅行の記憶
 4.たいていの家でもめごとがおきた
 5.ハンチングはタブーだった
第五章 ユダヤ人,戦争,外国人労働者
 1.内に向けて発動される人種主義
 2.もったいないという反応
 3.戦争さえなければよかったのに
 4.いまでもそのことを恥ずかしく思う
あとがき

付録
索引/文献案内/本文引用史料・文献一覧/図表出典一覧   
メッセージ・あとがき:
ナチスの時代というと,極端な人種主義とテロルによる恐怖が支配した時代というイメージがある。しかし,多くの人びとが,当時を「いい時代だった」と回想している。こうしたごく普通の人びとの記憶を手がかりにして,ナチズムについて考えてみたい。その結果,われわれの生きている時代や,日常生活がどうみえてくるだろうか。