《歴史のフロンティア》ガリラヤからローマへ 地中海世界をかえたキリスト教徒

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2,892円 (税込)
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解説: 古代地中海世界にあらわれた特異な集団。拒絶された性や癒し,魔術など,キリスト教徒の心性をとおして,ローマ社会を映しだす。
ISBN:
978-4-634-48030-8
シリーズ: 歴史のフロンティア
著者: 松本宣郎 
刊行:
1994年1月
仕様: 四六判  ・  328ページ
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目次:
第一章 キリスト教徒の誕生
 1.ガラリヤのイエス
 2.イエスからパウロへ
第二章 迫害の心性
 1.迫害,その現実
 2.キリスト教徒とは何だったのか
 3.「キリスト教徒たる名そのもの」
第三章 ローマ都市のパフォーマンス
 1.地中海都市の素顔
 2.富める者と貧しき者
 3.奴隷の信仰
 4.キリスト教徒のイメージ
第四章 性の革命
 1.古代都市民にとっての性
 2.性の饗宴
 3.性と罪
第五章 魔術師としてのイエス
 1.魔術の風景
 2.魔術師イエスとその弟子たち
 古代地中海世界の終焉とキリスト教
あとがき

付録
索引/文献案内/年表/地図(三世紀までの地中海世界-ローマ帝国とキリスト教)/図版出典一覧  
メッセージ・あとがき:
澄んだ青の地中海にたたずむ古代都市そこにキリスト教徒はあらわれた。都市に登場した奇妙な集団。しかし彼らもまた,地中海都市民であったことにちがいはない。人間たちの宗教意識、あるいは心性がときに衝突の悲劇をうみ,また新しい時代をきりひらく。人間の意識と行動という視点から,本書は古代地中海世界のパラダイムの転換をみる。21世紀を目前にした現代人が,新しい時代につながる心性をもって生きることができるかどうか,を考えながら。