《イスラームを知る》23. アラブ諸国の民主化

価格
1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 「アラブの春」と総称される2011年にアラブ諸国で連鎖した政変。実質的変化のあった国、悪化した国などさまざまだが、各国の民主化のプロセスを考察し問題点を提示する。
ISBN:
978-4-634-47483-3
シリーズ: イスラームを知る 23
著者: 松本弘 
刊行:
2015年2月
仕様: A5判  ・  120ページ
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目次:
「民主化」への視点

第1章 2011年政変の経緯
  各国事例の概観
  2011年政変に含まれない事例
  共通項の抽出
  憲法改正
  選挙とイスラーム政党
  とりあえずの整理

第2章 民主化の史的背景
  民主化の系譜
  各国の状況
  既存の評価
  エジプト
  経済危機
  政権とイスラーム主義勢力との関係
  権威主義体制の強化
  選挙の制度と運用
  選挙以外の場面
  有権者の消極的支持
  民主化圧力とその限界

第3章 現状への視角
  2011年政変の意義
  世俗と宗教の対立
  失政と司法の政治化
  反動と安定志向
  チュニジアの政治危機
  イスラーム過激派の再変質
  エスニック紛争への陥穽

第4章 民主化の評価と課題
  民主化プロセスの「波」
  エジプトは典型か、例外か
  民主化と「公正な分配」

コラム
  01 GCC諸国の政治体制・政治制度1
  02 GCC諸国の政治体制・政治制度2
  03 GCC諸国の政治改革と地域情勢
  04 GCC諸国の民主化は可能か

参考文献
図版出典一覧  
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。