《イスラームを知る》20. ムスリマを育てる インドネシアの女子教育

価格
1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: イスラームが世界に広がるなか、活躍を始める女性教徒(ムスリマ)たち。本書は、イスラームにおける性役割の概念などを踏まえつつ、ムスリマの教育の実態や問題についてインドネシアの事例から考察する。
ISBN:
978-4-634-47480-2
シリーズ: イスラームを知る 20
著者: 服部美奈 
刊行:
2015年8月
仕様: A5判  ・  112ページ
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目次:
ムスリマたちとの出会い

第1章 イスラーム的な人間形成
 よきムスリムになるための宗教学習
 産育儀礼のなかの子ども
 産育儀礼のなかの発達観と性差
 人間としての平等と性役割の概念
 学校のなかのイスラーム教育

第2章 イスラーム改革運動と女子教育の歴史的展開
 女性組織の設立
 改革派イスラーム女性組織アイシャ
 一夫多妻婚をめぐる議論
 教育を受ける権利の獲得
 ディニア・プトリ
 母としての女性の高貴性

第3章 女子教育の発展
 イスラーム寄宿塾の発展
 女子部の隆盛
 ジェンダー・メッセージ
 「安全」の確保
 女子生徒のロールモデルとしての主宰者の妻と娘たち
 教育を受ける機会の拡大と学校選択の傾向
 イスラーム高等教育の女子の進路
 女子教育の特徴と意味の多様性

第4章 ムスリマの教育を変革する
 古典的な宗教書の再解釈とイスラーム寄宿塾
 イスラーム高等教育機関の重要性
 ムハマディアの若手女性組織ナシヤによる改革
 ナフダトゥル・ウラマの若手女性組織ファタヤットによる改革
 ファミナ・インスティテュートによる改革
 改革の動向と行く末

コラム
 01 華やかさをますムスリマ・ファッション
 02 ディニア・プトリの修学旅行
 03 信仰のフィトラ

参考文献
図版出典一覧
   
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。