《イスラームを知る》6. 新月の夜も十字架は輝く 中東のキリスト教徒

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解説: イスラームの誕生の地にして,ムスリムが多数を占める中東で,2000年の時を経ていまも確かな地歩を築くキリスト教徒たち。さまざまな教派が錯綜する中東キリスト教世界の実像を紹介する。
ISBN:
978-4-634-47466-6
シリーズ: イスラームを知る 6
著者: 菅瀬晶子 
刊行:
2010年5月
仕様: A5判  ・  116ページ
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目次:
輝く赤い十字架
第1章 中東キリスト教の諸教派
  キリスト教徒はどこにいる?
  古東方正教会
  東方正教会
  カトリック諸派
  プロテスタント諸派
  東方アッシリア教会
  中東のキリスト教の祝祭
第2章 中東のキリスト教徒、その実像
  ムスリムのキリスト教徒観、キリスト教徒のムスリム観
  住居と食文化にみる独自性
  結婚の肖像
  移住と家族のあり方
  メディアとキリスト教徒
  子どもの教育とキリスト教徒アイデンティティの育成
  キリスト教徒のアイデンティティ
  アイデンティティの相克
  民間信仰のダイナミズム
第3章 アラブ・ナショナリズムとキリスト教
  アラビア語復興運動
  レバノンのアラビア語復興運動
  バアス党の父、ミシェール・アフラク
  パン=アラブ主義への反動とキリスト教徒
  イスラエルと南部レバノン軍
  教会と一般信徒の乖離
  教会の信頼回復に向けて 新世代の指導者たち
十字架は輝きつづけるか

コラム
  アルメニア人虐殺問題
  デリケートな「ステイタス・クオ」問題
  世界で活躍する、中東のキリスト教徒の著名人たち
  イスラエルの「新移民」とアラブ人キリスト教徒

参考文献  
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。