《イスラームを知る》1. イスラーム 知の営み

価格
1,320円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 世界中に広がるイスラームには,固有で共通の特徴がある一方で,地域的な差異も大きい。「統一性と多様性」に視点を定めてムスリムによる知の営みの諸相をたどり,イスラームとは何か,をわかりやすく解き明かす。
ISBN:
978-4-634-47461-1
シリーズ: イスラームを知る 1
著者: 佐藤次高 
刊行:
2009年9月
仕様: A5判  ・  128ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
イスラームの統一性と多様性
第1章 イスラームの誕生
  イスラーム以前のアラビア
  マッカのムハンマド
  マディーナのムハンマド
  マッカ征服
  ムハンマド時代のイスラーム
第2章 イスラームとは何か
  ムスリムになるということ
  「改宗か、人頭税か、剣か」
  クルアーンとアラビア語
  六信五行
  ジハードの思想
  イスラームの人間観
  最後の審判 天国と地獄
  奴隷の解放 天国への道
第3章 歴史のなかのイスラーム
  カリフ制の成立
  ジハードの開始
  イスラーム国家の発展
  スンナ派とシーア派
  イスラーム法の形成
  カリフとスルタン
第4章 イスラームの知と文明
  アラブの学問とアジャムの学問
  学問の旅
  パピルスから紙へ
  知識人(ウラマー)の社会的役割
  神秘主義者(スーフィー)の登場
  イスラームの都市文明
第5章 イスラーム変革の努力
  「原始イスラームに帰れ」
  近代ヨーロッパの衝撃
  イスラーム改革への模索
  国民国家の挫折
  イスラーム主義の台頭

コラム
  カーバ神殿のキスワ
  カリフの3つの称号
  イブラーヒームの回心の物語

参考文献
図版出典一覧  
メッセージ・あとがき:
イスラーム教徒の考え方や行動の様式は,日本人の場合とはかなり異なっている。そこにイスラーム理解の難しさもあるし,同時にイスラームを知る意義もあるといえよう。現代の私たちは,グローバル化したイスラームの宗教や文明に向き合い,これをさらに深く理解する必要に迫られている。「イスラームを知る」シリーズは,全国的な共同研究「NIHU(人間文化研究機構)プログラムイスラーム地域研究」の成果であり,異文化理解へ向けて信頼ある案内役を果たしてくれるものと信じている。