《歴史の転換期》11.1919年 現代への模索

価格
3,850円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 第一次世界大戦がもたらした社会への衝撃は、人々に新しい世界への転換を感得させ、それに対応する目標と方法を模索させた。ロシア・アメリカ・ドイツ・中国の動向に、いまだ構造や特性が明確でない「現代」を理解する手がかりを探る。
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グローバル的規模で、社会全体を巻き込むトータルな激変は歴史的には20世紀になってはじめて出現したといえる。本書で取り上げる第一次世界大戦によって引き起こされた変動は、まさにこの意味での史上最初の大転換である。第一次世界大戦がもたらした社会への衝撃は、各国の政治・社会の指導層にとどまらず、多くの国民や地域社会の人々に新しい世界への転換を感得させ、それに対応する目標と方法を模索させた。そのなかでは転換を阻止し、以前の世界に押し戻そうとする激しい抗議や抵抗も起こった。本書はそのような模索の先導者ともいえるロシア・アメリカ・ドイツ・中国を取り上げ、それぞれの成果や破綻に、いまだ基本的構造や性格の特性が明確になっていない「現代」を理解するための手がかりを求める。
ISBN:
978-4-634-44511-6
シリーズ: 歴史の転換期 11
著者: 木村靖二  池田嘉郎  紀平英作  深町英夫 
刊行:
2022年7月
仕様: 四六  ・  256ページ
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目次:
総論 現代への模索  木村靖二

1章 パリ講和会議とロシアの内戦  池田嘉郎
1 ロシア革命と第一次世界大戦
2 内戦のロシア
3 講和会議の始まり
4 コルチャークの進撃と挫折
5 ソヴィエト政権は生き残る

2章 胎動する巨大国家アメリカ  紀平英作
1「戦後」世界の行方
2 ヨーロッパからみたアメリカ
3 移民を制限する国家
4 秩序の形成をめざす共和党政権の論理
5 崩壊からニューディールへ

3章 ナチズムという選択  木村靖二
1 大衆的政治動員時代の幕開け
2 新憲法・講和条約をめぐる抗争
3 世界恐慌と新たな未来像の模索

4章 近代国家像の模索  深町英夫
1 普遍と特殊
2 民主主義への懐疑
3 新たな制度の模索
4 伝統と先端
5 後継者たち