《宗教の世界史》10.キリスト教の歴史 3 東方正教会・東方諸教会

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3,850円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: カトリックやプロテスタントとは異なるキリスト教の歴史を「東方正教会」とくにロシアを中心に詳述し、伝統を重んじ、かつ独立性の強い東方教会の独自な世界を明らかにする。
ISBN:
978-4-634-43140-9
シリーズ: 宗教の世界史 10
著者: 廣岡正久 
刊行:
2013年7月
仕様: 344ページ
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目次:
序章 東方キリスト教世界の重層制
 コラム 私の「機密」体験

第1章 ビザンツ帝国とキリスト教
 1 ビザンツ帝国におけるキリスト教の発展
   ビザンツ帝国と初期キリスト教/七回を数えた全地公会/
   イコノデュールとイコノクラスム/ビザンツ教会とローマ教会/
   ビザンツ・キリスト教と「美」
 2 ビザンツ・キリスト教と修道制
   修道制の成立/ヘシュカズム
 3 東方キリスト教の発展
   シリア・キリスト教/アンティオキアとキリスト教/
   アルメニア聖使徒教会/エジプト(コプト)教会/
   アレクサンドリアとキリスト教
 4 オスマン帝国の支配と正教キリスト教
   イスラーム勢力の台頭とビザンツ教会/オスマン帝国の教会政策
 コラム モンゴルの東方教会の修道士ラッバン・サウマとマルコス

第2章 ビザンツ・キリスト教の拡大
 1 スラヴ諸民族への伝道
   キュリロスとメトディオスの宣教活動/ブルガリア正教会/
   セルビア正教会/ルーマニア正教会/
   東欧スラヴ諸民族と正教キリスト教
 2 キエフ・ルーシの受洗
   ビザンツ帝国とキエフ・ルーシ/聖公ウラジーミル一世の改宗/
   ボリス公とグレプ公の受難/
   キエフ・ルーシ時代の修道院
      - 聖アントニイと聖フェオドシイ

第3章 モスクワ・ロシアと正教会
 1 「モンゴル=タタールの軛」とキエフ・ルーシの没落
   モンゴル=タタールのキエフ攻略/
   大公アレクサンドル・ネフスキーの選択
 2 モンゴル=タタール支配下のロシア正教会
   聖キリールと聖アレクシイ/ペルムの主教聖ステファン/
   ラドネジの聖セルギイ/クリコヴォの会戦

第4章 ビザンツ帝国の滅亡と「第三のローマ=モスクワ」
 1 コンスタンティノープル陥落
   首座教会としてのモスクワ教会の台頭/
   フェラーラ=フィレンツェ公会議
 2 「第三のローマ=モスクワ」
   東ローマ皇帝の継承とモンゴルからの解放/
   「第三のローマ」の理念/
   コンスタンティノープル総主教のロシア訪問/
   モスクワ総主教座の確立
 3 フョードル帝と「キリストのユロジヴィ」
   フョードル帝の治世/ハリスタ・ラジ・ユロジヴィ
 4 正統と異端
   ソボールノスチの理念/ヨシフ派と清廉派/
 
刊行にあたって:
テロの脅威とともに明けた21世紀。世界では局地的な戦争も多発し、これらさまざまな対立の背後に、「宗教」の影が見え隠れしています。宗教は現在の世界を考えるうえで、不可欠な要素です。

本シリーズでは、単に各々の宗教の歴史を通観するのではなく、人びとの生活のなかに息づく信仰に踏み込み、各宗教の地域的な広がりにも着目して、現実に宗教が人間の歴史にどうかかわってきたのか、聖と俗の両面から「歴史のなかの宗教」を考える。