《世界史リブレット》 053.世界史のなかのマイノリティ

価格
802円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: イスラーム社会のなかで独自の地位を築いてきたユダヤ人とアルメニア人の姿を例に,国家や社会の境界をこえて生きる少数派の問題を考える。
ISBN:
978-4-634-34530-0
シリーズ: 世界史リブレット 53
著者: 田村愛理 
刊行:
1997年12月
仕様: 96ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
歴史学とマイノリティ研究
1.多元的共存社会とイスラーム
2.ユダヤ人交易離散共同体
3.アルメニア人交易離散共同体
4.今日の離散共同体
5.マイノリティと多元的共存社会  
メッセージ・あとがき:
今日ほど,異なる生態的・文化的背景をもつ人間諸集団の共存が必要とされている時代はない。
異文化間の差異を活躍の場として,ダイナミックに存在してきたイスラーム世界のマイノリティの過去と現在のあり様は,孤立した諸社会集合としての世界史ではなく,多様な社会がつねに関係を構築し,交流してきた人類の歴史を示している。
それは,多元的共存社会を実現させるために普遍的原理と経済的基盤を有するトランス・ナショナルなシステムの必要性を示唆するものとして,今日的意義をもつ。