《世界史リブレット》 017.イスラームの生活と技術

価格
802円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 情報こそ豊かな生活を生む糧である,というイスラーム世界。その優れた伝達能力と社会への浸透の速さを,砂糖と紙を例にとってみていく。
ISBN:
978-4-634-34170-8
シリーズ: 世界史リブレット 17
著者: 佐藤次高 
刊行:
1999年1月
仕様: A5変型判  ・  88ページ
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目次:
技術・生活・文明
1.イスラーム世界の形成と技術革新
2.知識と技術の伝達
3.食生活の変容
4.黒砂糖から白砂糖へ
5.商品・薬・祭の品として
6.砂糖商人の盛衰  
メッセージ・あとがき:
技術は生活の様式を変え,新しい文明の誕生を促す。
イスラームの教えに接したアラブ人は,大征服以降,在来の学問や技術を実に熱心に学びとろうと努めた。
イスラーム文化の驚異的な発展は,製紙技術の導入と改良の結果であったし,砂糖をふんだんに用いた豊かな食生活の出現は,高度な製糖技術の開発の賜にほかならなかった。
砂糖は高級な甘味料として使われただけではない。
それは喉の痛みをとり,無気力を癒す貴重な薬として用いられ,また断食月の甘菓子は,生活に不可欠な祭りの品として,現代にまで生き続けている。