《新版県史》22.静岡県の歴史

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2,640円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 第2版 市町村合併に対応。
三ケ日人と登呂の人びと,伊場遺跡,駿河国正税帳と木簡,東海道と駅家,富士山の爆発,源頼朝の挙兵と北条氏,富士の巻狩と曽我の仇討,戦国大名今川氏,小田原攻め……と,原始時代から現代までを県民の立場から叙述。
ISBN:
978-4-634-32221-9
シリーズ: 新版 県史 22
著者: 荒木敏夫  杉橋隆夫  山本義彦  本多隆成 
刊行:
2015年1月
仕様: 四六判  ・  368ページ
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目次:
 風土と人間 東日本と西日本の境界県
1章 静岡の夜明けと律令体制の成立
 1 三ヶ日人と登呂の人びと
    三ヶ日人と愛鷹山麓の人びと
    蜆塚遺跡と静岡の縄文時代
    [コラム]蜆塚貝塚とその堆積物
    登呂遺跡と静岡の弥生時代
 2 静岡の古代氏族と倭王権
    静岡の古墳と豪族居館
    群集墳と横穴
    [コラム]「放生」とまじない
    廬原君と倭王権の浸透
    伊場木簡「渕評」と伊豆国の成立
 3 奈良・平安時代の静岡と律令国家の支配
    発見された古代の水田
    豪族の氏寺と国分寺
    「駿河国正税帳」と木簡
    発見あいつぐ官衙遺跡
    東海道と駅家
    [コラム]浜松市伊場遺跡の文化財裁判
 4 奈良・平安時代の文化
    『万葉集』と防人歌
    三島神の神階と富士山の爆発
    国分寺の退転と定額寺・大知波峠廃寺
    [コラム]東海の海民・海賊
    末法思想と写経・経塚
    『今昔物語集』に描かれた相撲人・傀儡師
    霊験所伊豆の走湯・箱根山の生成
    富士上人末代と藤原顕長
2章 地域の武士社会と政権
 1 武士世界の序幕
    武士の発生と牧
    国司の「土着」と武士団の形成
    保元の乱と駿・遠・豆武士団
    平治の乱と源頼朝の伊豆配流
    平氏政権下の在地武士団
 2 源頼朝の挙兵と北条氏
    北条時政と牧の方
    [コラム]曽我の仇討ち事件の発端
    伊豆の頼朝
    頼朝の挙兵
    甲駿路の戦い
    富士川の合戦
 3 鎌倉幕府と駿・遠・豆
    鎌倉開府と三国武士団
    富士の巻狩と曽我の仇討ち
    [コラム]「悪女」牧の方と北条家の分裂
    承久の乱と執権政治
    得宗政権と駿・遠・豆武士の西遷
    聖一・大応国師と日蓮・日興
 4 南北朝動乱から今川治国へ
    中先代の乱と足利尊氏の反抗
    宗良親王と今川範国
    守護今川氏と駿河伊達氏
    [コラム]「内田家文書」「俣賀家文書」と「駿河伊達家文書」
    足利将軍の富士「遊覧」と今川氏
    今川氏の内訌と堀越公方の誕生  
3章 戦国動乱と天下統一
 1 戦国大名今川氏の台頭
    今川氏親の遠州平定
    今川義元の活躍
    今川氏の領国支配
    [コラム]今川仮名目録
    今川文化の開化
 2 武田氏と徳川氏
    今川氏の滅亡
    三方ヶ原の合戦
    高天神城の攻防
    [コラム]高天神城
    徳川氏の五カ国支配
    五カ国総検地の施行
 3 豊臣系大名の時代
    小田原攻め
    豊臣系大名の入部
    太閤検地の施行
    領国支配の展開
4章 幕藩制の成立と駿・遠・豆
 1 徳川支配体制の確立
    近世大名の配置
    駿府政権の時代
    [コラム]彦坂九衛光正
    藩政の確立 
    代官支配の展開
    旗本領の設定
 2 幕藩制下の村と生活
    慶長の総検地
    年貢・諸役と村請制
    近世村落の構成
    村落の四季
 3 東海道交通の整備
    東海道二二宿の成立
    [コラム]本陣
    参勤交代と朝鮮通信使
    今切関所と大井川
    助郷制の成立
 4 諸産業の発達
    稲作と畑作物
    三国の特産物
    鉱山と林業
5章 幕藩制社会の成熟と解体
 1 藩政の定着
    諸藩の動向
    掛川藩太田氏
    相良藩田沼氏
    浜松藩水野氏
 2 町や村の文化
    国学の発達
    [コラム]『遠江国風土記伝』
    『東海道人物志』の世界
    庶民の教育
 3 百姓一揆と打ちこわし
    天明・天保の飢饉
    三国の一揆・打ちこわし
    御厨一揆
    簑着騒動
    浜松藩領の打ちこわし
 4 幕末の社会状況
    下田開港
    プチャーチンの来航
    韮山代官江川英竜
    東征軍と神主諸隊
    [コラム]ええじゃないか
6章 近現代社会の形成と将来
 1 明治維新から日清・日露戦争
    明治維新と地租改正
    自由民権運動の始まり
    明治十四年政変と静岡事件の発覚
    東海道線の開通と国会開設
    日清・日露戦争と民衆
    地方改良運動と産業革命
 2 大正デモクラシーと地域社会
    第一次世界大戦と米騒動
    工業化と農業発展
    農業技術の発展と地域利害
 3 昭和恐慌からアジア・太平洋戦争期
    世界大恐慌と農村の窮状
    労働・農民運動と経済更正運動
    日中戦争の勃発と県民の戦争動員
    郷土部隊の活動
    経済更正特別指定村と満蒙開拓
    [コラム]東南海地震と戦争
 4 戦後改革から現代へ
    GHQの占領体制と農地改革、工業の再建
    教育の民主化
    [コラム]自由大学三島庶民教室
    第五福龍丸事件と平和運動
    高度成長の条件としての地域開発、経済自立
    安保闘争と高度経済成長
    高度成長期以降の動向
    石油危機と高度成長の終焉
    円高問題・バブル化と今後の展望

付録
 索引/年表/沿革表/祭礼・行事/参考文献